“ハト派⇒ドル売り”はすでに終了…!?

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最新投稿日時:2019/03/22 11:25 - 「“ハト派⇒ドル売り”はすでに終了…!?」(武市佳史)

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“ハト派⇒ドル売り”はすでに終了…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/03/22 11:25

◆想定以上にハト派 - ドル売り加速

※ご注意:予想期間は3月23日と表示されていますが、本日(3月22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


確かにFOMCを機に“200日移動平均線”からは放れました。
しかしそれは期待した“上方向”ではありませんでした。

注目のFOMCは“ハト派”、それも“思惑以上(0回&B/S縮小は5月から半減、9月末で停止)”に傾斜したものでした。
この影響から米10年国債利回りは“昨年1月以来の2.50%割れ”を窺い続け、実際に“割り込む”場面も見られました。
“米金利安⇒ドル売り”ばかりが目立ったドル円は、昨日欧州タイム序盤にかけて“110.297円”へと下値を拡大しています。

◆タイムラグを経て“株高⇒リスク選好”も健在…

一方“金融株下落”が響いたFOMC当日の米株式でしたが、昨日は大きく反発しています。
“ハイテク株上昇”&“軒並み強めとなった米経済指標”が主な要因ですが、米金利先高観後退(消滅?)を好感する“株高⇒リスク選好”がようやく入った格好ともいえます。
これに“(ポンド主導の)欧州通貨売り⇒ドル買い”も加わったことで、昨日のドル円は“一転して買い戻し”が優勢でした。
こうして本稿執筆時には、“110.90円水準”へと押し戻されています。

◆年度末を控えた週末 - 「動きづらい」と見るのが自然…?

“年度末を控えた週末”という状況を鑑みれば、「本日は動きづらい」と見るのが自然ということになります。
“金利面から見たドル売り VS リスク観点から見た円売り”が交錯(拮抗?)している状況も
、こうした見方を後押しすると見られます。
“Brexitを巡る思惑(懸念)”が気にならないといえば嘘になりますが、それがドルに与える影響は「限定的」と見るのが自然でもあります。
テクニカル的に“200日移動平均線を下放れ⇒さらなる下値懸念”も囃されやすいと見ますが、「“ドル売り一巡”への思惑」が相殺する可能性は増しつつあります。

本日は「いったん様子見」としますが、「“ハト派⇒ドル売り”はすでに終わった…!?」と見て、年度末ウィークの来週に備えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.449(200日移動平均線)
上値4:111.298(20日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:111.195(日足・一目均衡表基準線、100日移動平均線)
上値2:111.099(日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線、ピボット1sレジスタンス)
上値1:110.955(3/21高値、50週移動平均線、大台)
前営業日終値:110.792(-1σ、100週移動平均線、20月移動平均線)
下値1:110.702(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:110.574(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:110.404(50日移動平均線、-2σ、ピボット1stサポート)
下値4:110.255(2/15安値、3/21安値、週足・一目均衡表転換線、1/31~3/5の50%押し水準)
下値5:110.062(月足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:59 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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