今週の日経225相場予想 FOMCとイギリスのEU離脱(3/18週)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2019/03/18 11:07 - 「今週の日経225相場予想 FOMCとイギリスのEU離脱(3/18週)」(山口哲也)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

今週の日経225相場予想 FOMCとイギリスのEU離脱(3/18週)

著者:山口哲也
投稿:2019/03/18 11:07

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)反発。週初は21,214円で寄り付いた日経225は特にハイテク関連中心に米国株が上昇したことなどを好感して21,500台を回復。週末にかけては英国のEU離脱を巡るイギリス議会が混乱したことなどもあり不安定な展開となりましたが、円安が進行したことなどにより底堅い展開で推移し21,583円で引けました。

今週の主要経済指標は以下のとおりです。日本の株式市場は祝日で休場(くりっく株365の日経225は営業日)となる21日には、FOMCとイギリスのEU離脱案の投票結果がはっきりします。そのため、22日には20日終値からギャップが出る可能性があり、21日に取引できるくりっく株365市場にメリットがあるのではないかと思います。

FOMCにおいては、以前からFEDメンバーが「辛抱強く政策金利を維持する」としているため政策金利の変更ないと予想されるものの、パウエルFRB議長はドットプロット(金利見通し)の公表などマーケットへの対話方法を見直していくという発言もあり、バランスシート政策の見直しと、今回発表される経済見通し・物価見通しに加え金利見通しと今後の対話ツールの方針などの変更についても注目しています。
また、20日(日本時間21日)のメイ首相のEU離脱案の採決については、これが承認されなければ21日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議に間に合わず合意なき離脱の可能性が高まるため、おそらく承認されるものと思われます。
FOMCではバランスシート政策の見直しによるハト派的な内容で、イギリスの合意なき離脱懸念が後退する可能性が高いとすれば、22日の日本の株式市場には好材料になり易いのではないでしょうか?
また、21日から22日にかけておこなわれるEU首脳会議についても、メイ首相のEU離脱案が承認されればEU首脳会議での承認される可能性が高いため、その場合は週明けの日経にも追い風となります。
逆に、20日にメイ首相案が否決された場合は、イギリス国内において25日より議会主導でEU離脱プロセスの議論がおこなわれるという形になるため、合意なき離脱懸念が高まります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
13週移動平均線が上向きになっており、これがサポートとして意識されます。一方で26週移動平均線や22,073に位置する52週移動平均線がレジスタンスとして意識され、これらを突破する場合は底堅い展開になり易いものの22,000円処は先々週も跳ね返されているため、この水準を抜けるには、それだけのドライバーが無いと悩ましいところです。
ストキャスティクスも上昇基調で推移しており、基本的には押し目買いを考えたいところですが、22,000円付近での手仕舞いかこれを上回るかの判断が難しいところです。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
先週の日経225は転換線を上回り、その後はこれに下支えされる形で推移しています。
また、直近の高値となる21,690円前後は2月末の高値水準でもあり、これが目先のレジスタンスとして意識されます。
そのため、この水準を上回るようであれば、再度22,000円を試す展開が想定されますが、22,000円処は多くのテクニカル指標が重なっているため、強いレジスタンスになるものと思われます。
また、22日には雲のねじれが見られ、このタイミングでは相場に変化が出る可能性があります。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ