同社グループの財務内容の予想には投資家の間に大きな差が出来ているように思える。
その中で、世界的に高PERハイテク銘柄が下落し、バリュエーションの見直しが進んでいることが、同社グループの保有株式の株価下落を想定させてきた。
アリババ(中国ネット通販)、エヌビディア(米国画像処理半導体大手)、スプリント(米国通信事業者)などが、同社グループが保有する代表的な銘柄であり、これらの株価が調整していることで、同社株価にも否定的な見方が出てきた。
しかし、同社グループでは、これら保有株の株価に対して、ヘッジをかけ、株価下落の影響をかなり緩和させている、というのが、近時の評価だ。3月期決算を待たなくては最終的な財務内容はわからないが、同社グループの財務内容の予想には投資家の間に大きな差が出来ているように思える。
昨年末の信用売り残は、100万株に満たない水準だったが、2月15日の売り残は、400万株近い水準となっている。一方で、同社グループが、2月6日に6000億円の自社株買いを発表すると、株価は11000円超まで上昇し、強弱感はより対立を強めたように思える。信用買い残も、2月15日の発表では、増加に転じた。
同社グループ株式を巡る需給関係や、今後の保有株式の株価反発なども考えれば、現在の株価、10000円近辺は、割安だと思われる。