「ブレイクの時」を静かに待ちたい…!?

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最新投稿日時:2019/02/20 10:50 - 「「ブレイクの時」を静かに待ちたい…!?」(武市佳史)

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「ブレイクの時」を静かに待ちたい…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/02/20 10:50

◆上値模索するが続かず、しかし下値の堅さは継続

※ご注意:予想期間は2月21日と表示されていますが、本日(2月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


久しぶりに日本発の材料(動意)が…。
 
衆院財務金融委員会で跳び出した「物価安定目標実現に必要ならば、追加緩和を検討(黒田日銀総裁)」発言は、ドル円を“110.82円水準”へと押し上げました。
もっとも“111円突破”に向けた勢いはなく、“格好の売り局面”と判断したマーケットは再び“110円半ば”へと押し戻しました。
その後はポンド高/人民元高が主導する“ドル売り”も目立ち、“上値の重さ”は顕著でした。

一方で注目した「ウォルマート決算」は、“10年ぶりの好決算(11-1月期)”を弾き出しました。
先週の「米12月小売売上高・急速悪化」を機に燻っていた“米小売業界の懸念”を払いのけた格好であり、これを見た連休明けの米国勢は“株高”で反応しています。
期待した「急速に巻き戻される」こそ叶いませんでしたが、“下値の堅さ”も相変わらずでした。

◆ファンダメンタルズは“ネガティブに傾きやすい”…!?

“(日米通商協議で)為替条項が盛り込まれる”との思惑を想起させる「(冒頭の)黒田日銀総裁発言」、
“年内のバランスシート縮小終了を示唆⇒金利低下⇒ドル売り”を想起させやすい「FOMC議事要旨(本日28:00)」、
「米中通商協議(次官級)」もまだどうなるかわからない等、ファンダメンタルズ的には“ネガティブに傾きやすい”といわざるを得ないところがあります。
それでいて“拮抗状態”が続いていることは、“下値の堅さ”が尋常ではないことの裏返しでもあります。

“イメージが下方向”へと傾斜しやすい分だけ、少し上がると“ドル売りが入る(溜まりやすい)”と見られます。
それでいて個人的に最も警戒する“にわか上値期待”は、ほとんど台頭しておりません。

基本は「膠着(小動き)」と見るのが自然であり、少し「ファンダメンタルズに逆らう」格好にもなりますが、「大きく崩れるは期待薄」「戻り売りではなく、押し目買い」を継続しつつ、「200日移動平均線(本日は111.304円)に向けたブレイクの時」を静かに待ちたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.336(12/27高値、200日移動平均線、20週移動平均線)
上値4:111.123(2/14高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:111.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.820(2/19高値、2/14~2/15の61.8%戻し水準水準、ピボット1sレジスタンス)
上値1:110.747(20月移動平均線、100週移動平均線)
前営業日終値:110.566(50週移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:110.417(2/18-19安値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値2:110.255(2/15安値、ピボット2ndサポート)
下値3:110.186(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:110.071(50日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
下値5:109.969(20日移動平均線、大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:57 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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