ユーロ/米ドル、押し目買いがワークするか
【見通し1】「1.1300ドル」サポートなら、「下げ止まり」→「下値固め」→「反発フロー」想定
【見通し2】「1.1300ドル」割れなら、「下端突破」→「下降モメンタムの強まり」想定
ここもと下落基調が継続するユーロ/米ドル。その下値メドとなり得るポイントとメルクマールについて見てみましょう。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う形状となっていること、そして、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していることから、ユーロ/米ドルはレンジ相場における下押しフローの時間帯であることが視認できます。
チャートのアナロジー(類比)分析では、以下のような共通項・パターンが見られます。
a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン付近にあること。
b) SSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が、交差した後に右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”となっていること。
a)およびb)で示したメルクマールが概ね同タイミングで示現したケースでは、「下げ止まり」→「下値固め」→「反発/上昇フロー」となっていることが分かります。(別図青色四角印)
8日時点において、a’) ローソク足がBB・-2σライン(≒1.1300ドル)の上方にあり、また、b’) SSTCの2本の線が交差せずに右肩下がりとなっていることから、もう一段の下押しフローも考慮に入れるべきでしょう。
これからの時間における注目ポイントは、ローソク足がBB・-2σライン(≒1.1300ドル※、別図黄色矢印)でサポートされるか否か。(※終値ベースを想定)
ローソク足がBB・-2σラインでサポートされた場合は、同時タイミングで上記b)が示現することを条件に、「下げ止まり」→「下値固め」→「反発/上昇フロー」の起点となる可能性も。
一方で、そのサポートに失敗した場合は、「下端突破」→「下降モメンタムの強まり」も想定すべきでしょう。
いずれにしても、これからの時間にかけてのユーロ/米ドルの上下分水嶺は、BB・-2σライン(≒1.1300ドル)となりそうです。