まだ崩れたわけではない…? - また一つ、リスク要因が剥落…!?

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最新投稿日時:2019/01/31 10:42 - 「まだ崩れたわけではない…? - また一つ、リスク要因が剥落…!?」(武市佳史)

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まだ崩れたわけではない…? - また一つ、リスク要因が剥落…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/01/31 10:42

◆“ハト派”を受け、ドル全面安 -  FOMC

※ご注意:予想期間は2月1日と表示されていますが、本日(1月31日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


好内容のADP雇用統計(+21.3万人)、あるいは米企業の好決算に伴う株高を背景に、昨日は“リスク選好⇒円売り”が優勢でした。
緩やかに上値を伸ばしたドル円は、NYタイム中盤には“109.740円”へと上値を伸ばしています。
しかし上値追いはここまで…、“109.60-80円のドル売りオーダー”をこなし切ることができず、そして肝心のFOMCでは“急落”に転じました。

「緩やかな追加利上げが適切」との文言削除、あるいは「(今後の利上げは)忍耐強く」と慎重姿勢が示された部分に関しては、“ある意味で想定内”といえます。
しかし「(バランスシート縮小は)経済・金融情勢で調整する用意あり」は“かなり想定外”であり、マーケットはこれを“ハト派”と捉えました。
“ドル全面安”の様相を示す中、“109.10-00円のドル買いオーダー”をこなしたドル円は、一時“108.810円”へと急落しました。

◆「下げ止まった」とはいい切れないが…?

ハト派路線を確認したことにより「金利面のドル売り」が先行した格好となりますが、一方でこれは「株式にとってはポジティブ」という面も抱えています。
このため「リスク選好の円売り」は崩れておらず、懸念された「109円割れのストップ・ロス」も現時点では散見されておりません。
そうなると「不透明感は残存」するものの、「リスク要因がまた一つ剥落」と考えることは、十分可能ということになります。
それでいて「イメージは下方向」へ傾斜したこと考えると、次なるリスクは「却って上方向」と見るのは、何ら無理筋とはいえません。

“108円半ば~後半”が「主だったテクニカルラインが存在しない空白地帯」となるだけに「下げ止まった」といい切ることはできませんが、引き続き「戻り売りではなく、押し目買い」を基本に臨みたいところです。
株価動向、そして米中通商協議の行方を見守りながら…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.795(1/24高値、1/30高値、週足・一目均衡表基準線)
上値4:109.683(週足・一目均衡表先行スパン下限)
上値3:109.543(1/23~1/30の61.8%戻し、ピボット1sレジスタンス)
上値2:109.403(1/23~1/30の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、週足・一目均衡表転換線)
上値1:109.263(1/23~1/30の38.2%戻し)
前営業日終値:109.021(20日移動平均線、大台)
下値1:108.810(1/30安値)
下値2:108.685(1/17安値、1/10~1/23の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:108.368(1/16安値)
下値4:108.248(日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値5:108.116(1/15安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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