“上値が重い”は事実も、その分“過熱感は乏しい”…!?

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最新投稿日時:2019/01/21 10:53 - 「“上値が重い”は事実も、その分“過熱感は乏しい”…!?」(武市佳史)

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“上値が重い”は事実も、その分“過熱感は乏しい”…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/01/21 10:53

◆“もう一段、上値模索” - ただし110円には届かず…

※ご注意:予想期間は1月22日と表示されていますが、本日(1月21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


米中貿易摩擦緩和への期待感増幅を背景にNYダウは続伸、米10年債利回りも上昇した先週末は、ドル円も“もう一段の上値模索”を演じました。
到頭NYタイム終盤には、“Reuters/Bloomberg安値(104.90円水準)”基準とした“10/4~1/3の50%戻し(108.75円水準)”に到達しています。
ただし“110円の大台ライン”に突っかけるには至っておらず、上値を押さえられて先週末の取引を終えた格好といえます。

◆大台突破には“もう一山(一苦労)”あるかも…!?

この大台ライン付近には“分厚いドル売りオーダー”が観測されていますので、突破するには“もう一山(一苦労)”あるかもしれません。
本日は“中国経済指標(GDP/小売売上高/鉱工業生産)”が予定されていますので、これを“リスク要因”として囃す向きも少なからず存在すると見られます。
大台を超えていない分、“戻り売り⇒押し下げ圧力増大”を売り方も狙ってくると考えられるだけに、目先は「上値を押さえられやすい(利益確定売り先行)」となる可能性も否めないところです。

◆ただし“過熱感”は乏しい…!?

しかしながら先週末から記しているように、現在は「(下方向を志向する向きにとって)尻に火が付き始めた」と考えることが可能な動き方といえます。
そして「リスクセンチメント改善」の割に“リスク選好”はそれほど台頭しているようには見えず、依然として“リスク回避の巻き戻し(戻りの範囲内)”との声が多いのが実状です。
つまり「(現在の動きは)まだ本物ではない」という不安定さを抱えている反面、「過熱感は乏しい⇒伸び代有」と考えることも可能ということになります。

前記“中国経済指標”に加え、本日は“英Brexit協定案・代替案提出”も予定されており、さらに“NY市場休場(キング牧師誕生日)”というイレギュラーも重なっています。
これに“米政府機関の一部閉鎖長期化”等の懸念も燻り続けていることを考えると「戻り売り」が台頭しやすいと見られますが、それでも引き続き「押し目買い」で臨みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.574(月足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:110.398(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:110.247(50週移動平均線)
上値2:110.042(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1sレジスタンス、大台)
上値1:109.891(1/18高値、週足・一目均衡表基準線、※12/26~1/3の76.4%戻し水準)
前営業日終値:109.744(週足・一目均衡表先行スパン下限
下値1:109.561(週足・一目均衡表転換線)
下値2:109.380(日足・一目均衡表基準線)
下値3:109.234(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:109.057(1/18安値、1/10~1/18の38.2%押し、大台)
下値5:108.891(1/10~1/18の50%押し、日足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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