ドル/円、113円台で一進一退
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに絡む不透明感や、イタリアからフランスに広がった財政不安などがくすぶる間は、欧州通貨安の裏返しでドル高に振れやすい。その半面、市場センチメントが悪化しやすいため円安は進みにくくなる。こうした中、ドル/円は本日も113円台を中心に一進一退の展開が続きそうだ。注目すべき上値ポイントは月初来高値の113.82円前後、下値ポイントは日足一目均衡表の転換線が通る113.03円前後だろう。少なくとも、これらをどちらかに抜けない事には方向感が定まりにくいと見られる。
材料面では米11月消費者物価指数に注目が集まろう。市場予想は、前年比+2.2%に鈍化する見込み(前回:+2.5%)だが、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+2.2%に加速する見込み(前回:+2.1%)となっている。