【IRアナリストレポート】地域新聞社(2164)

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最新投稿日時:2018/11/06 12:05 - 「【IRアナリストレポート】地域新聞社(2164)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】地域新聞社(2164)

著者:鈴木 行生
投稿:2018/11/06 12:05

~千葉県No.1の地域密着型無料情報紙、首都圏へ展開し構造改革が進展~

【ポイント】
・株価が短期急騰している。8月に外部の大株主が異動して以降、500円台から4000円台へ急騰し、乱高下が激しくなっている。ファンダメンタルからは説明できない水準にある。株主構成から見て、当社を敵対的買収することはできないので注意したい。

・業績は底入れし、2018年8月期の営業利益は3年ぶりに黒字化した。買収したショッパー社の経営再建が進展していることによる。本体から人材を送り、ちいき流の経営を根付かせている。チラシの収入増がプラスに働いている。地域新聞社本体(単体)の経営改革も効果が出ており、全体としていい方向に向かっている。

・株式の20%強を持った中広(コード2139)とは、広い意味では同業ながら競合する部分はないので、互いに連携を図る話し合いを始めた。近間社長は、経営の自立性をキープする方針なので、すぐに大きな変化が現れるわけではない。

・当社は、千葉県でトップのフリーペーパー(無料情報紙)「ちいき新聞」と、所沢・八王子などを基盤とする「地域新聞ショッパー」を週1回発行する。現在1都4県、77エリアで77版、298万部を発行する。ちいき新聞は対象とするエリアを細かくして、平均3万軒の住宅に、ポスメイト(配達員)が手配りする。新聞を自社で作成し、自社で手配りして、地域での圧倒的カバー率を上げている。これをショッパーにも展開している。

・2014年12月に同業の東京新聞ショッパーを買収した。ちいき新聞の204万部(現在213万部)に対して80万部(同85万部)を発行していた。エリアが全く重ならず、当社が進出を計画していた埼玉、東京、神奈川を拠点とする。当社流のマネジメントが浸透し、ようやくターンアラウンドしてきた。

・中期3カ年計画は、2021年8月期で売上高45億円、経常利益1億円に戻すという固めのものである。ショッパーの赤字は縮小方向に入っている。営業力の強化がチラシ獲得に結びついている。ちいき新聞も、新編集システムの活用で粗利益管理が速やかにできるようになり、拠点の統合で効率化も進めている。新規分野も徐々に稼げるようになっているので、この中期計画は前倒しで十分達成できよう。

目 次
1.特色 千葉県でドミナントを形成
2.強み 生活に密着したメッシュの追求で地域トップを獲得
3.中期経営方針 地域密着の営業力で勝負、事業の多角化も推進
4.当面の業績 2019年8月期の業績は順調に黒字幅を拡大へ
5.企業評価 営業マーケティングと新規分野の貢献が鍵

地域新聞社 <2164>
企業レーティング B
株価
(18年11月5日)
4300円
時価総額 79億円
(1.8438百万株)
PBR 18.1倍
ROE 5.3%
PER 344.0倍
配当利回り 0.1%
総資本 1523百万円
純資産 438百万円
自己資本比率 28.8%
BPS 237.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2008.8 2545 77 60 33 18.4 0.0
2009.8 2408 120 121 66 35.9 0.0
2010.8 2347 117 119 68 37.1 7.5
2011.8 2378 48 49 25 13.6 2.5
2012.8 2626 125 125 57 31.0 6.0
2013.8 2837 136 137 73 39.9 10.0
2014.8 2935 165 167 94 51.2 15.0
2015.8 3457 74 79 25 13.6 10.0
2016.8 3806 -164 -163 -246 -133.5 2.0
2017.8 3955 -152 -152 -161 -87.6 2.0
2018.8 4069 21 21 1 1.0 2.0
2019.8(予) 4270 30 50 23 12.5 4.0
2020.8(予) 4410 110 100 40 21.7 6.0

(18.8ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは来2019.8期予想ベース。2011年3月に1:200の株式分割。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2014.8期の配当は、創業30周年記念配2.5円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/chiikishinnbunnsya201811.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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