小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

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最新投稿日時:2018/10/16 10:00 - 「小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】」(みんかぶ株式コラム)

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小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

投稿:2018/10/16 10:00

「新コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第6回


□皆さんこんにちは。小次郎講師です。


■助手のムサシです。宜しくお願いします。

 小次郎講師、今日は前回の続きの移動平均線についてですか?

□そうだ。簡単に見える移動平均線も、実はかなり奥が深い。詳しく解説していくと50回、100回というボリュームになってくる。

■うわ… それだけで数年かかってしまいそうですね。

□だろう? だからそれらを全部お教えしたいという気持ちをぐっと我慢して、“使える”テクニックだけをピックアップしてお伝えすることにしよう。それでも、そこらにあるような簡略化された解説よりもぐっと詳しい内容をお届けするつもりだ。

■それはありがたいですね。僕も“ぐっ”と気合いを入れて、移動平均線を“グッド”に使いこなせるよう勉強したいと思います!

□つまらんダジャレはいいから…


□さて、前回移動平均線をつけることによって価格の動きが滑らかになり、視覚的にトレンドが分かりやすくなるという話をした。覚えているかな?

■はい、覚えてます。

□では、明確な上昇トレンドや下降トレンドのない、トレンドレスな「もみ合い相場」の時は移動平均線がどうなるか、ムサシ君わかるかな?

■もみ合い相場ということは価格があまり動かなくなるから…移動平均線も横ばいになる、ですか?

□その通り。

日々の平均値を繋いでいる移動平均線は、価格の動きが少なくなると傾きが平坦になってくる。ということは必然的に価格と移動平均線の感覚も近付き、ゴールデンクロスやデッドクロスも頻繁に繰り返されるわけだから…?

■あ! 買いサイン・売りサインとして機能しなくなる!?

□そうだね。ところが、単純にゴールデンクロス・デッドクロスが起こったら何も考えず買い・売りを繰り返している「サインだけ知れば良いトレーダー」には散々なトレード結果が待っている。もみ合い中は、「買ったら下がる」「売ったら上がる」の繰り返しだからな。
 

 
■シグナルばかりを重視することの弊害ですね…

□ゴールデンクロスは下降トレンドが上昇トレンドに切り替わる局面、反対にデッドクロスは上昇トレンドが下降トレンドに切り替わる局面で有効になる指標だからもみ合い相場ではむやみやたらと使ってはいけない。

■分かりました。そのことも意識して使ってみます。

□さらにはもみ合い相場以外にも、ゴールデンクロスやデッドクロスが正しく働かなくなるパターンもある。そのことを「グランビルの法則」を交えて説明していこう。

□前回もご登場頂いたグランビルさん、彼は「グランビルの法則」の中で価格と200日移動平均線の関係性を重視しており、その位置関係を元に相場の流れを分析していた。
そして買いと売りのシグナルを4パターンずつに分け、合計8つの法則にまとめたんだ。

■パターンがあるんですね! じゃあそれを丸暗記すれば楽勝だ。

□おいおい、ムサシく…

■というわけにはいかない、って言おうとしたんですよ小次郎講師。

僕もだんだん学んできましたよ、このパターンを。

□くっ…そういうドヤ顔はいらないから。

続きをやろう。まずは買いシグナルから。

【買いシグナルパターン①】

移動平均線がある程度の期間下降した後で横ばい状態になるか、或いは少し上昇基調に転じた時に、価格がその移動平均線を下から上にはっきりとクロスした時。

→(典型的ゴールデンクロス)強い買いサイン

■文字だけだとあまりピンとこないですね。

□図で表すとこんな感じになる。
 

 
■あ、よくゴールデンクロスの説明で見かけるやつですね!

□よく見かける、ということは普遍性のある王道パターンという事だ。この形をよく覚えておこう。

流れとしては

1 移動平均線がしばらく下降している

2 移動平均線が下げ止まり、横ばい或いは上昇に転じてくる

3 価格が移動平均線を下から上にはっきりクロスする

■新たなトレンドの発生を予感させるこの“底を形成する期間”が重要ですね。

□これが本物のゴールデンクロス。最大の買いチャンスだ。

【買いシグナルパターン②】

移動平均線が引き続き上昇している時期に、価格が移動平均線を左から右にクロスしたとき。つまり価格が一時的に移動平均線を下回った時。

→(騙しのデッドクロス)弱い買いサイン
 

 
■あれ? このパターンだとゴールデンクロスじゃなくてデッドクロスの方が出ちゃってませんか?

□一応その後にすぐゴールデンクロスが起こっているぞ。というより、この説明は買いシグナル全般の話だから。

さてムサシ君、これがなぜ買いパターンなのか、或いはなぜこれが騙しのデッドクロスとなるか分かるかな?

■えーと、なんででしょう。

□先ほどのパターン①をデッドクロス用に裏返して考えてみれば分かる。

パターン①が王道のゴールデンクロスとして働くためには、どんな条件が必要だったかな?

■それまで続いていた下降の流れが下げ止まり、移動平均線が横ばいになって勢いが弱まって、価格が下から上に移動平均線を力強くクロスして…あ!

□気づいたかな?

■上の図の「騙しのデッドクロス」のところだと、移動平均線が全然横ばいになってない! それまでの上昇の勢いがまだ続いている感じがします。

□そういうことだ。

この場合だと価格が一時的に下げているに過ぎないので、未だ上昇の勢いは衰えず、といったことが移動平均線の傾きから読み取れる。価格の下落に合わせて移動平均線が同じように下がってきていたらデッドクロスが正しく成立する可能性は高いが、この傾きではそれが感じられない。よってこれは一時的な押し目であり、再度上昇する=買い場となる可能性が高いんだ。

■クロスの仕方も上から下、ではなくどちらかと言ったら左から右へ、ですもんね。こういう時は売り場ではなく、むしろ買い場だと。

□ただし!

一時的とは言え価格が下がってきていることは事実。この後再度上昇する可能性もあるし、勢いを失った価格が移動平均線と何度も交差を繰り返す可能性もある。

■そうなったら冒頭で学んだように、もみ合い相場になりゴールデンクロス・デッドクロスが正しく機能しなくなりますね。

□勢いがなくなるとそのままもつれ、結果下落に転ずるということも少なくない。だからこのパターンは大きく取れる買い場ではないということを意識しておこう。

■「弱い買いサイン」ってこういう意味だったんですね。

勉強になります。

□ただ単に、ゴールデンクロスとデッドクロスでしか見ていなかったら、ここまでの分析はなかなか出来ないだろう。

グランビルの法則と照らし合わせ多角的に分析することで、それぞれのクロスの強弱まで見えてくる。

といったところで今日の授業はここまで。第6回講義終了。

次回は残りの買いの2パターンと、売りシグナルのパターンも検証していこう。

■起立、礼!

「小次郎講師の先物流儀」 http://f-blog.jp/kojiro/
「小次郎講師流タートルズ投資塾」 http://www.masters-tv.net/
【DVD】 http://money01.h8w.co.jp/lp/06/
【動画】小次郎講師のテクニカル分析講座
 http://commodityonlinetv.com/basic-the-commodity/
【チャート】公式一目均衡表チャート http://ichimoku-chart.com/


配信元: みんかぶ株式コラム

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