日足チャート分析
【注意点】逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク(ダマし)”
【投資戦略アイデア】 「打診買い」
今月はじめからの下押し基調に対して、やや下げ止まり感が見られる豪ドル/円。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)の方向性が横向きであること、2) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルに推移していることから、豪ドル/円・日足チャートでは、レンジ相場を形成していることが分かります。
チャートにおけるアナロジー(類比)分析をすると、以下のような共通項が確認できるケースでは、その後上昇トレンドが発生していることが視認できます。
(a) ローソク足がBB・-2σライン付近でサポートされるような形状となっている。
(b) SSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”となっている。
(※上図黄色丸印)
逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク(ダマし)”(上図青色四角枠)には留意する必要がありますが、概括すると、上記(a)(b)のケースでは、その後概ねBB・+2σライン付近までの上昇フローが発生しています。
以上を踏まえた上で、12日時点のローソク足およびSSTCを見ると、以下のようなメルクマールが確認できます。
(a’) ローソク足がBB・-2σライン付近(上図黄色矢印)でサポートされるような形状となっている。
(b’) SSTCが“ゴールデン・クロス”を示現しつつある。
(※上図赤色丸印)
繰り返しながら、逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク(ダマし)”には十分注意しつつ、【打診買い】※を仕掛けてみるのも一案でしょう。(※打診買い:相場の下落局面において反発の可能性に期待しつつ、小口の買い注文を入れること。)