すこし前の話ではありますが
ぼくは政治やら経済には疎いので、こういう話はニガテです。とはいえ、仮にそんなことが起きたとしたら、ウカウカしていられません。
いちおう断っておきますが、ぼくは戦争が大嫌いです。昔の写真などを見ると、悲しい気持ちになります。こんなむごいことを、繰り返してはいけないと思います。
それでも、ここでぼくが何を言いたいのかというと、「戦争が嫌だ!」と言って何も下調べすらしないでいるのと、嫌とは思いつつも保険をかけておくのは、違うよねってことです。
少なくとも、ぼくら投資家としては、「戦争が起きたら、相場は、どうなる?」のか、見積もりを立てておくのが大切だと思います。
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米国経済を例に取って考えましょう。
むかーしの相場の動きを見てみると、第一次世界大戦(1914-1918)や、第二次世界大戦(1939-1945)、ベトナム戦争(1955-1975)など、大きな戦争があった時期には、NYダウは伸び悩んでいます。
一方、冷戦、朝鮮戦争、湾岸戦争といった時期には、堅調に推移しています。
すくなくとも、これらの事例をみる限りは、「大きな戦争が起きると、相場は伸び悩む(=下がりやすい)」「小さな戦争は、影響が限定的」ってことですね。
分かりきったことと言えば、分かりきったことですが、事例を交えて考えるとイメージしやすいですね。
ちなみに、「アノマリー投資」の著者である、ジェフリー・A・ハーシュさんは、経済が停滞するニ大要因として、「金融危機」と「戦争」を挙げています。
スピリチュアルな人は、「戦争が起きると軍需産業が盛り上がるから、国は経済を盛り上げるために戦争をしたいのさ」なんて、根も葉もない話が好きです。
ですが、少なくとも経済全体の話として考えると、戦争は良い結果を生み出さないことは明らかなようですねー。
この際、理由なんてなんでも良いです。1つでも多く、世界から争いごとが無くなると良いですよね。
- 中原良太