8月は円高傾向
ただ、既に米好景気は110ヶ月目に突入しており、青信号と言うよりも、赤信号(リセッション入り)になる直前の黄色信号の時間帯だと考える。NYダウの月間騰落率を振り返ると、7月は陽線確率も高く、月間騰落率も強気優勢の時間であったが、9月にかけては反対に売り優勢が確認される。またドル円の月間騰落率を見ると、8月は円高圧力の強い月である。一方、ドルやNY株と逆相関のNY金は、8月・9月と買い優勢の傾向が確認できる。2018年上半期のNY金は売り優勢となったものの、8月以降は徐々に下げ止まとなるだろう。
特に今年は秋に中間選挙を控えており、不透明感の強い中、9月のヘッジファンドの決算を前にした45日前ルールの売りが高値圏にあるNY株式市場では出やすい。中間選挙までに、イラン再制裁の期限(第一弾が8月・第二弾が11月)や、8月9日からは日米貿易協議もスタートする。雇用統計を受けてドル買いが進んだとしても、今後のスケジュールを考慮すると、ドルの持続的な独歩高は想定し難い。