リスクオフの流れが沈静化
米中貿易問題のリスクオフの流れが一旦沈静化し、リスクオン的な動きになったこともドル円を支えました。レジスタンスになっていた110.20~30を上抜けして110.70付近まで上昇。
メルケル与党でCDU(キリスト教民主同盟)の姉妹政党のCSU(キリスト教社会同盟)のゼーホーファー党首は、EUの他国で難民申請し他移民の入国拒否を主張しています。
メルケル首相は連立パートナーとの対立を回避するために、28~29日に行われるEU首脳会議で移民政策の強化を目指す考えを示しました。ゼーホーファー内相は18日にも移民の入国を拒否する命令を出す予定でしたが、首相との妥協が成立しました。
ドイツでも移民問題が連立の崩壊の危機の可能性があり、ユーロにとっては弱い材料です。
ユーロドル1.16台はレジスタンスになっていますが、1.15台前半は相変わらず底固くレンジ内の動きとなっています。
本日はBOEのMPC(金融政策委員会)が開催されます。
5月のMPCで利上げを見送り、その後の指標もインフレレポートにそって成長減速は一時的という流れになっています。6月11日に発表された4月の鉱工業生産は弱かったのですが、5月のCPIは前年比2.4%とBOEの見通しにほぼ一致しています。
今回はインフレレポートの公表である5月、8月の間で据え置きの可能性が高いでしょう。前回までは利上げはタカ派のマカファティ委員とソンダース委員の2票でしたが、利上げ票が増えた場合はポンドの反発の可能性もあります。
ポンドドルはサポートされていた1.32付近の(1.1450~1.4375の31.8%)週間ピボット(1.3308)、週間ピボットのサポート1の1.3170を下抜けしています。
次ぎのポイント1.3070(週間ピボットのサポート2)節目の1.3です。