5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、出遅れているセクターや銘柄を見直す展開続く
・ドル・円は伸び悩み、節目110円手前に売り圧力
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は続伸、出遅れているセクターや銘柄を見直す展開続く
日経平均は続伸。21.95円高の22497.89円(出来高概算7億8490万株)で前場の取引を終えている。4日の米国では、引き続き雇用統計を受けた米長期金利の上昇を背景に、買いが先行。トランプ政権による鉄鋼及びアルミニウムの輸入関税を巡る貿易戦争への懸念が一服したほか、ハイテク株が選好され、終日堅調推移となった。4日のシカゴ日経平均は大証比50円高の22560円で引けており、そちらにサヤ寄せする格好から本日の東京市場では買いが先行した。その後は、ハイテク株の堅調さが目立ったものの、全般としては22500円水準でのもみ合いに終始する格好となった。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超え、全体の約6割程度を占めた。セクターでは、ゴム製品、その他製品、海運業、情報通信業、非鉄金属が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>などが上昇した。前日の米国市場で、バンクオブアメリカ・メリルリンチが、米エヌビディアと米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)に対するゲーム市場からの好影響を指摘したことで上昇した流れを受けて、東京市場でも関連銘柄のソフトバンクG<9984>のほか、ハイテク株が全般堅調な動きとなった。
本日の前場の東京市場では、ハイテク株主導で25日線の位置する22500円処を1週間ぶりに回復したが、直近の価格帯別売買高で商いの積み上がりがみられているこの水準を明確に上抜ける力強さは現状で確認されていない。週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、25日線レベルでは強弱感が対立しやすいと考えられることから戻り売りも出やすく、為替相場が1ドル=110円を突破するなどの新たな材料がない限りは後場も上値の重い展開となろう。
一方で、前週末までの1週間で3%を超える下落率となった非鉄金属、海運業、ゴム製品セクターや、前週末から今週初にかけて10%程度の調整を見せていた任天堂<7974>などを買い戻す動きは散見されている。6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催に現実味が増してくるなかで、こういった出遅れているセクターや銘柄を見直す動きは継続しやすく、後場も短期資金を集める可能性があるだろう。
■ドル・円は伸び悩み、節目110円手前に売り圧力
5日午前の東京市場で、ドル・円は伸び悩み。日本株高などを手がかりに円売り先行となったが、ドルは110円手前の売りに押され、失速した。
ドル・円は、アジア市場では朝方から心理的節目の110円を目指す展開。前日の米株高を受けた日経平均株価の堅調地合いを手がかりに、ドルは一時109円99銭まで強含んだ。ただ、節目付近の強い売りに押され、ドルはやや値を下げた。
ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株の反落を警戒したドル売り・円買いに振れやすい。また、米10年債利回りは2.940%付近で上昇が抑えられており、ドル買いは仕掛けづらいもよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円78銭から109円99銭、ユーロ・円は128円38銭から128円70銭、ユーロ・ドルは1.1695ドルから1.1703ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・歯愛メディカル<3540>や三精テクノロジーズ<6357>など、4銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・日・4月家計調査・消費支出:-1.3%(前年比予想:+0.8%、3月:-0.7%)
・豪・1-3月期経常収支:-105億豪ドル(予想:-99億豪ドル、10-12月期:-147億豪ドル←
-140億豪ドル)
・中・5月財新サービス業PMI:52.9(予想:52.9、4月:52.9)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(1.50%に据え置き予想)
<HH>
・日経平均は続伸、出遅れているセクターや銘柄を見直す展開続く
・ドル・円は伸び悩み、節目110円手前に売り圧力
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は続伸、出遅れているセクターや銘柄を見直す展開続く
日経平均は続伸。21.95円高の22497.89円(出来高概算7億8490万株)で前場の取引を終えている。4日の米国では、引き続き雇用統計を受けた米長期金利の上昇を背景に、買いが先行。トランプ政権による鉄鋼及びアルミニウムの輸入関税を巡る貿易戦争への懸念が一服したほか、ハイテク株が選好され、終日堅調推移となった。4日のシカゴ日経平均は大証比50円高の22560円で引けており、そちらにサヤ寄せする格好から本日の東京市場では買いが先行した。その後は、ハイテク株の堅調さが目立ったものの、全般としては22500円水準でのもみ合いに終始する格好となった。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超え、全体の約6割程度を占めた。セクターでは、ゴム製品、その他製品、海運業、情報通信業、非鉄金属が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>などが上昇した。前日の米国市場で、バンクオブアメリカ・メリルリンチが、米エヌビディアと米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)に対するゲーム市場からの好影響を指摘したことで上昇した流れを受けて、東京市場でも関連銘柄のソフトバンクG<9984>のほか、ハイテク株が全般堅調な動きとなった。
本日の前場の東京市場では、ハイテク株主導で25日線の位置する22500円処を1週間ぶりに回復したが、直近の価格帯別売買高で商いの積み上がりがみられているこの水準を明確に上抜ける力強さは現状で確認されていない。週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、25日線レベルでは強弱感が対立しやすいと考えられることから戻り売りも出やすく、為替相場が1ドル=110円を突破するなどの新たな材料がない限りは後場も上値の重い展開となろう。
一方で、前週末までの1週間で3%を超える下落率となった非鉄金属、海運業、ゴム製品セクターや、前週末から今週初にかけて10%程度の調整を見せていた任天堂<7974>などを買い戻す動きは散見されている。6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催に現実味が増してくるなかで、こういった出遅れているセクターや銘柄を見直す動きは継続しやすく、後場も短期資金を集める可能性があるだろう。
■ドル・円は伸び悩み、節目110円手前に売り圧力
5日午前の東京市場で、ドル・円は伸び悩み。日本株高などを手がかりに円売り先行となったが、ドルは110円手前の売りに押され、失速した。
ドル・円は、アジア市場では朝方から心理的節目の110円を目指す展開。前日の米株高を受けた日経平均株価の堅調地合いを手がかりに、ドルは一時109円99銭まで強含んだ。ただ、節目付近の強い売りに押され、ドルはやや値を下げた。
ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株の反落を警戒したドル売り・円買いに振れやすい。また、米10年債利回りは2.940%付近で上昇が抑えられており、ドル買いは仕掛けづらいもよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円78銭から109円99銭、ユーロ・円は128円38銭から128円70銭、ユーロ・ドルは1.1695ドルから1.1703ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・歯愛メディカル<3540>や三精テクノロジーズ<6357>など、4銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・日・4月家計調査・消費支出:-1.3%(前年比予想:+0.8%、3月:-0.7%)
・豪・1-3月期経常収支:-105億豪ドル(予想:-99億豪ドル、10-12月期:-147億豪ドル←
-140億豪ドル)
・中・5月財新サービス業PMI:52.9(予想:52.9、4月:52.9)
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特になし
<海外>
・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(1.50%に据え置き予想)
<HH>
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