トレンド転換はどちらへ
いよいよ5月相場も今週から本格的に動きだしますが、今週から来週は決算ラッシュで連日のように決算発表が続きます。
決算内容が良くても事前に出ているコンセンサス予想に達していなければ大きく売られ、それ以上のサプライズがあった場合は大きく値を飛ばしたりと、決算をまたいで持ち越すのは半分ギャンブルみたいなところがあります。
こういう時は決算内容を見て短期的に失望感から投げ売る人が出て、売られ過ぎの状態になったり、決算内容のわりには上がり過ぎて短期で失速することなどもあったりと、ミスプライスが生まれやすくなります。
決算の内容を予想して持ち越すよりも、発表後にミスプライスをつけたものが適性値に戻る方向にかける方が一番安全な投資です。
短期では下げても長期では買い場ということもあるので、投資スタンスを決めて売買しましょう。
さて、日経平均の動きですが、今週はMSQということもあり、22500円を巡って小幅推移する展開でした。
SQ通過後に大きく上げて22700円を越えていき、長らく抜けられなかったレンジを上抜けしてきました。
となると、日経平均はさらなる上値を目指して再び上昇を再開するのか?
教科書通りのチャートで解釈するなら、高値ブレイクして順張りでは買いと判断するでしょう。
たしかに、変化日は5/9前後に22600円となっていましたが、やや変化日も誤差を持っていることから、週の終値で22758円までつけたことでぎりぎり変化日を上回ったとも言えるかもしれません。
その場合は短期トレンドがまだ上昇トレンドが継続するため、うまくいけば最大で6月末に23700円を目指す展開も出てきます。
これは、もちろん全てがいい方向に行った場合の最良ケースです。
しかし、今の変化日通りに5/9に22600円を下回っていたことを考えると、短期トレンドは下降トレンドに入っているため、このままいけば、5/31に20500円を目指す大きめな調整となる可能性があります。
本日の終値で見ると判断が難しいですが、一つ重要なのは中期トレンドはすでに下降トレンドに入っているということです。
そのため、23000円あたりは短期的には戻り天井となる位置にあるので、ここからの上昇に賭けて買いを行うリスクよりも、もし下降トレンドに入っていたとしたら、20500円まで下げ幅はかなり大きいので、今月のような上げているときの大きな買いに飛びつくような勝負はせずに、月末までに来る調整も意識してポジションを調節していきましょう。
来週前半の動きを見れば、今の短期トレンドがどちらへ向かうかより分かりやすくなってくるので、この1週間の動きはかなり重要です。
再び22500円になるような行ってこいの動きになったときは、今月中に「SELL IN MAY」の名のような大幅調整がやってくるので、注意しておきましょう。