日経平均株価は2000年4月の20,833.21円を超えて、17年ぶりの高値水準となっています。その前の高値は1996年6月の22,750.7円ですから、残すところ1,500円ほどです。そこを超えるとまさにバブル崩壊後の25年の低迷期の水準をすべて超えることになります。
直近5年で日経平均は2倍ちょっとになっていますので、多くの株が儲かっています。しかし、このところ同じ業種でも銘柄間の株価格差が開いています。この背景には業績格差があります。
私が見ている消費関連でもその差は顕著です。食品スーパーは今のように景気がよいと実は厳しく、2月決算の上期の業績も平均は二ケタ減益です。その中で、既存店が好調なベルク(9974)は食品スーパー内での数少ない好調企業です。株価もこのところの上昇で史上最高値を更新しています。5年前に比べて株価は5倍で、日経平均の上昇率を大きく上回っています。
参照コラム:https://money.minkabu.jp/62154
家具業界ではニトリホールディングス(9843)が独り勝ちです。島忠(8184)は厳しいですし、大塚家具(8186)に至っては目を覆うような業績です。この5年間の株価も大塚家具は横ばい、島忠は70%上昇ですが、ニトリは4.4倍です。
参照コラム:https://money.minkabu.jp/62130
ドラッグストア業界は業界としても好調ですが、それでも企業間格差が拡大しています。業界が好調なため他の業種よりは好調企業が多いのですが、その中からは引き続きウエルシアホールディングス(3141)に期待できます。この銘柄は3月に紹介して、6月まで大きく上昇したため、しばらく休んでいました。しかし、第2四半期決算公表を機に再び人気が高まり始めています。
前回のコラム:https://money.minkabu.jp/60850
なお、より詳細な背景や目標株価はこちらからご覧ください。
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