再び潮目が変わる市場
株式市場では、欧州の金融緩和が期待外れに終わり、一方で、米国の金利引き上げが、ほぼ確実な情勢となってきた。
中国では中断していたIPOが、再開され、元が主要通貨の仲間入りをする。
このパズルのあとに来ることを想像するのは難しい。しかし、言えることは、米国の利上げありき、という情勢の中で、他の参加者がそれに合わせた戦略をとった結果が、これだ、ということだ。
米国利上げのあとに、ECBの追加緩和があるのか、中国の緩和政策と元切り下げを思わせる行動があるのか。これらの答えが見つかった時に、市場は次の動きに出るだろう。来年、2016年の年初は、そこに大きな影響を受ける。
東京市場では、今週は、短期金融相場に変化が起きるのかどうかが、占われる場面だ。
欧州の期待外れ緩和で株価が下落した、というのは間違いなく、いまが金融相場である証だが、米国のニュースへの反応(金利引き上げのニュースで株価が上がった)は、とらえ方が複雑だ。この上昇が、単純に、米国発の景気回復が始まる、という期待感の表れであれば、金融相場は終焉が近い。しかし逆に、金利上昇という、金融相場にとっての悪材料出尽くし、という意味での上昇であったのなら、やはりまだ、我々は金融相場のさなかにいることになる。
中小型株への流れは来るか
金融相場かそうでないのか、が、なぜ重要かというと、それによって、買われる銘柄が大きく違うからだ。金融相場なら大型株一辺倒が続くが、いわゆる業績相場なら、中小型株の出遅れに相場が来る。
日経新聞にも紹介されたが、実は海外機関投資家が、中小型株の大量保有報告書をいくつか提出している。フェイス、昭文社、オプト、エムスリー、MORESCO、シンニッタン・・といった銘柄の名前が大量保有報告書から見られる。
日本の好業績中小型銘柄のバリュエーションが低い、ということに気が付けば、海外から有望な中小型株へ、資金がまだまだ流入する可能性はある。
① 時価総額が200億円程度
② ROE 20%以上
上記の条件を満たした、流動性がある銘柄が狙われる可能性が高い。
コムチュア(3844)
IBJ(6071)
CTS(4345)
これらの銘柄のタイミングを狙ってみるのは、年末から来年にかけて、楽しみを作るのではないか。
http://jst-trade.jp/show_page.html/view/lp02/mediaCode/min2
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