小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」

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最新投稿日時:2015/11/02 14:15 - 「小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」」(みんかぶ株式コラム)

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小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」

投稿:2015/11/02 14:15

「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第66回、そして第2部第21回!


□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。


■助手のムサシです。よろしくお願いします。

□さて、本日から新しい連載。好評の「移動平均線大循環分析」を徹底解説したい。

■移動平均線大循環分析は一度やりましたよね?

□前回は移動平均線を解説している中で移動平均線の複数使いのひとつとして1回だけ簡単に紹介した。今回はそれを連載で詳しくお話したい。最後にはMACDと組み合わせた「大循環MACD」まで話を進める。

■大循環MACD!?それは何ですか?

□パラメーターの違う3つのMACDを大循環分析に組み合わせたもの。現在私がトレードに使っているものだ。

■それは凄い。楽しみです。

【セミナー】
■会場セミナー
・11月3日(火祝日)パンローリング小次郎講師の出版記念特別セミナー
「移動平均線大循環分析」
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=2011279100009
・11月5日(木)CX市況講演会
「ギャン理論、トレードで勝つための28の鉄則」
https://www.jcfia.gr.jp/img/cx_seminar/cx23_flier.pdf
・11月14日(土)名古屋岡地小次郎講師プレミアムセミナー
・11月28日(土)東京岡地小次郎講師プレミアムセミナー
・12月5日(土)大阪岡地小次郎講師プレミアムセミナー
世界一受けたい投資の授業
「小次郎講師が教える個人投資家が勝ち組になるための5つの極意」
http://www.okachi.jp/seminar/detail20151114.php
11月21日(土)
サンワード貿易
「大循環分析を使った相場分析」
http://www.sunward-t.co.jp/seminar/2015/20151121/index.html
■オンラインセミナー
11月11日FXプライム オンラインセミナー
「利食いと損切りの考え方とテクニックについて」
https://www.fxprime.com/seminar/summary/e151111.html?f000446131=13

1、投資の正しい考え方

□さあ、本日は私の集大成である「移動平均線大循環分析」の連載を始めるに当たって、チャート分析とは何かということから話していきたい。

■そこからですか?

□結論から言うが、チャート分析をいくら究めても将来のことはわからない。

■わからないんですか。それが読めると思ってみんなこの連載を読んでいると思うのですが。

□それが読めるようになると思っているなら大間違い。ではなんのためにチャート分析があるかというと現状分析。

■現状分析なら別にチャートを使わなくてもわかる気がしますが。

□そうかな?市場では買方と売方が日々戦っている。その戦いの記録がチャート。チャートを見ることによって始めて、今買方がどれくらい優勢とか、売方が劣勢から今盛り返し中とかいうことがわかる。

■なるほど、買方売方の勢力の変化を正しく見抜くのがチャート分析なのですね。

□だから、チャートの達人は皆口をそろえてこう言う。「予想はよそう」と。

■予想することは駄目なんですね。

□私の研究したタートルズも、また日本を代表する相場の達人一目山人氏も「予想はよそう」と言っている。洋の東西を問わず、時代を問わず、相場の達人達は安易に予想をすることを戒めている。予想することは百害あって一利なしとね。

■そこまでですか。どうして予想が駄目なんですか?

□先のことはわからない。何が起こるかわからない。状況は一瞬でがらっと変わる。これは相場をやっている人間にとっては当たり前のこと。予想するということはこの「状況は一瞬でがらっと変わる」という相場の神髄を無視している。

■そう言われれば。

□人間というのは不思議なもんでね、「これから円安になる」という予想をしたとする。それを口に出したとたん、目に入る情報、耳に入る情報は円安になる話ばかり。それに逆行する話は右の耳から左の耳へと通りすぎ、頭に入らない。

■それはわかります。で、どんどん凝り固まっていくんですね。

□今この時期に「今後株は大暴騰する」というアナリストと、「株の大暴落は近い」というアナリストがいる。為替だって、「間違いなくこれからも円安」と言っている人と、「円高に方向転換」と言っている人がいる。どちらも有名なアナリストだ。

■つまり、どちらかは大嘘と。

□そこで当たった人も次の瞬間には外れる。

■ということはみんな大嘘つき。

□そういうことを言っているんじゃなくて、予想することの危うさを言っている。ファンダメンタルズを分析することは大変意味のあること。それを駄目だと言っているわけではないから誤解のないように。分析した結果、「これから先間違いなく円安だ」と思い込んでしまうことを戒めている。

■「アベノミクスなんだから、国策なんだから、株は上がるに決まっている」という人がいましたね。

□「年金が買い支えているんだから下がることはない」とかね。

■「日銀が異次元緩和をしているんだから、為替は円安、株は上昇、これで決まり」みたいな。

□そんな簡単なものだったら、損する人はいない。どんなにいい環境でも下がるときには下がる。そのことを謙虚に受け止めなくてはいけない。

2、予想のゲームから確率のビジネスへ

■とすると講師、予想ではなくて何を根拠にトレードをするんですか?今までは上がると予想して買い、下がると予想して売ってたんですけど。

□それではいつまでたってもギャンブルだ。トレードを「予想のゲーム」ではなく「確率のビジネス」と認識した瞬間にワンランク上のトレーダーになれる。

■確率のビジネス!?

□予想をする人間も100%がないということはわかっている。100%がないということをわかっていながら、100%に近い状態があるんじゃないかと誤解し、それを追いかけている。

■なるほど。上がると自信があるときは、少なくても90%くらいの確実さはあると思っているでしょうね。

□私のイメージでは90%はもちろんのこと、80%もない。70%もなかなか、というのが現状。ということは相当外れる。

■厳しいですね。それだったら相当外れるでしょうね。

相当外れるけどそれは覚悟の上で、相当外れながら最終的には勝つというのが確率のビジネス。

■わかるようなわからないような。

□もっとレベルの高い話をしよう。相場は上がるか下がるか2択の世界だ。上がる可能性が60%下がる可能性が40%とする。どちらに賭ける。

■それは上がる方でしょう。確率的に有利なんだから。

□それが正解とは限らない。確率のビジネスということを正しくわかっていたら、40%に賭けることもある。わかるかな?

■さっぱりわかりません。

□上がる可能性は60%だけど、ここから上がったとしてもさほど大きい利益は期待出来ないなどというときがある。下がる可能性は40%だけど、ここから崩れたら暴落相場になる可能性があるなどということがある。こういうときは下がる可能性が40%でも売りに賭けるのが確率のビジネス。

■あっ。

□例えば、「上がる可能性60%、上がったときの利益予測20万、下がる可能性40%下がったときの利益予測50万」、などというときは、売りに賭けるのが間違いなく正解。

■なるほど。考えたこともありませんでした。

□予想のゲームから確率のビジネスへ、トレードに対する考え方をバージョンアップしていこう。

■了解です。

3、確率で勝つための条件

□で確率のビジネスと認識したときに、確率のビジネスにおいて勝つための重要事項が二つある。

■教えてください。

ひとつはエッジを正しく見抜くこと。もうひとつは資金管理だ。

■エッジとは?

□「優位性」などと訳されるが確率的に有利な状況。ここで再確認しておくが、上がる下がるが確率的にどれくらいかではない。勝つための確率だ。

■なるほど。

□通常、買方と売方の力関係は五分と五分。しかしある瞬間にバランスが崩れ、買方有利、売方有利という局面が出てくる。しかし、それもしばらくすればまたバランスが変わる。

■買方有利、売方有利というのは長く続かないんですね。

□例えば、買方が有利だとすると買いが増え、結果、価格は上昇する。価格が上昇していくと、新たな買方にとっては不利な価格となる。高い値段で買うのは嫌だからね。逆に売方にとっては有利になる。高い値段で売れるのだからね。このように買方売方の有利不利は刻一刻変化する。

■なるほど。

その変化の中で買方と売方のバランスが崩れてエッジが発生するのを教えてくれるのが、チャート分析。それぞれのテクニカル指標は、それぞれ見方は違うが、何を分析しているかというと、価格変動の中でどういったときにエッジが発生するかを追求している。

■そうねんですね。

□本当にわかっているかな?重要だから確認するぞ。次のふたつの文章の意味するところの違いを答えよ。

1、テクニカル分析の買いシグナルはこれから価格が上昇するだろうということを示している。
2、テクニカル分析の買いシグナルは買いにエッジがあることを示している。

■うーん、1の方も「上昇するだろう」ですから、断定的ではないですよね。どこが違うんですか?

□1は予想、2は確率。これを識別して、正しい認識をしなければいけない。もちろん2の考え方が正解。例えば1の考え方で、上昇するだろうと予想して結果下がったとする。どう思う。

■それは、残念!外れた!という感じですね。

□だね。それに対して2の考え方なら逆方向に行っても平然としている。エッジは確率の話、60%上がるとしても40%は下がる。下がったとしても想定内。

■想定内なんですね。

逆方向に行ったときに、想定内と思って、その対応もきちんと考えられているかどうか、ここがポイント。一般的に投資家は毎回勝つことは出来ないと知っていながら、今回も勝ちたい次回も勝ちたいというトレードをしている。

■もちろん。理想は毎回勝つことです。

□毎回勝つことなど不可能なんだから、最初から当たり外れの中で最終的に勝つということを意識すれば、1回1回のトレードに一喜一憂しなくなる。これを「大数の法則で勝つ」と呼ぶ。

■大数の法則!?

□確率や統計学の用語。大きな数字と書いて「たいすう」と読む。確率はデータが多くなればなるほど正しく働くということを表したもの。

■難しいです。もう少しわかりやすく。

□では次回は大数の法則から詳しくお話しよう。本日はここまで。

■ありがとうございました。

□第2部第21回講義終了。

■起立、礼!

□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2  累計単位数42
中級テクニシャンまで後58単位!

「小次郎講師の先物流儀」 http://f-blog.jp/kojiro/
「小次郎講師流タートルズ投資塾」 http://www.masters-tv.net/
【DVD】 http://money01.h8w.co.jp/lp/06/
【動画】小次郎講師のテクニカル分析講座
 http://commodityonlinetv.com/basic-the-commodity/
【チャート】公式一目均衡表チャート http://ichimoku-chart.com/


配信元: みんかぶ株式コラム

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