小次郎講師のボリンジャーバンド解説その12、「ボリバン極意の書!」

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最新投稿日時:2015/08/03 11:59 - 「小次郎講師のボリンジャーバンド解説その12、「ボリバン極意の書!」」(みんかぶ株式コラム)

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小次郎講師のボリンジャーバンド解説その12、「ボリバン極意の書!」

投稿:2015/08/03 11:59

「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第63回、そして第2部第18回!


□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。


■助手のムサシです。よろしくお願いします。

□今日はボリンジャーバンドのついに12回目。

■ボリンジャーバンドも長く続きましたね。

□そして本日はいよいよボリンジャーバンドの極意書。

■ご、ご、極意書!?

□興奮するな。実際のチャートを元にここを見れば、ボリンジャーバンドを使いこなせるというところまでレクチュアする。

■それは楽しみです。その前に小次郎講師今月のお知らせ

【セミナー】
■会場セミナー
8月29日(土)岡地大阪
詳細情報はこちらに掲載される予定です。http://www.okachi.jp/seminar/
■オンラインセミナー
8月27日(木)efx.com証券
https://mypage.sec-efx.com/forms/seminar_common/seminar_detail.php?id=239&_ga=1.84771290.2144993937.1435105791
【ラジオ】
・ラジオNIKKEIマーケットトレンド
7月7日(火)より毎週火曜レギュラー出演!
http://www.radionikkei.jp/trend/
【DVD】
・「移動平均線大循環分析」基本編・中級編・上級編・応用編(4巻同時発売)
パンローリング社より絶賛発売中
https://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775964651
【本】
「数字オンチあやちゃんと学ぶ稼げるチャート分析の授業」
総合法令出版よりいよいよ発売開始!
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862804608/ref=s9_simh_gw_p14_d0_i1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=desktop-2&pf_rd_r=0CVT09YZ6XM40PMJM2X5&pf_rd_t=36701&pf_rd_p=205640849&pf_rd_i=desktop
book

■出版おめでとうございます。

□ありがとう。

■この本は移動平均線大循環分析と一目均衡表にターゲットを絞って解説しているので、実にボリュームがありますし、わかりやすいです。

□特にあやちゃんという女性との会話形式になっているので、わかりやすい。

■確かに。でもなんでムサシ君は出ないんですかね。声もかからなかった。

□ごほん。それは・・・出版社に聞いてくれ。さ、始めよう。

1、ボリバンとは3つの要素で分析する?

□繰り返し話しているが、ボリバンは3つの要素で分析する。まずは移動平均でトレンドを見て、バンド幅からボラティリティを見て、最後に価格がバンドの中でどの位置にあるかで相対的高さを分析する。

■ですね。

□で、ポイントはそれらを総合分析するということ。本日はその仕方を解説する。では次のチャートを元に一緒に分析してみよう。東京コーンの日足チャートだ。

★図

チャートを見たらまず最初にトレンド状態を見る。そして上昇トレンド、下降トレンド、もみあいトレンドに区分けする。これは勉強したね?

■しました。

2、トレンドを見極める

□まずはミッドバンドの傾きで大まかに見当を付ける。しかし、どこからが上昇トレンドの始まりでどこが終わりかは傾きだけではわからない。それをローソク足の実体とミッドバンドの関係で見抜くことが出来る。

【ミッドバンドとローソク足実体で分析するトレンド状態】
上昇トレンド・・・ローソク足実体のほとんどがミッドバンドより上にある時期。
下降トレンド・・・ローソク足実体のほとんどがミッドバンドより下にある時期。
もみあいトレンド・・・ローソク足実体が短期間に何度もミッドバンドとクロス。ローソク足実体が時にローソク足の上、時にローソク足の下に来る時期

※ヒゲはさほど重要視しなくていい。

■覚えてます。


□これを元に先ほどのチャートを分析すると

★図

□と、こうなる。いいかな?

■最初の上昇期には途中で実体がミッドバンドにクロスしていますが、完全にミッドバンドの下まで行っていないので、まだかろうじて上昇トレンドの押し目という判定ですね。2番目のもみあいは下がって上がったように見えますが、期間があまりに短いのでもみあいと捉えた方がいいでしょうね。次の下降トレンドは明確なわかりやすい下降トレンドですね。途中でやはりミッドバンドまで戻していますが、きれいに跳ね返されています。最後の上昇トレンドは、本来は上限にタッチしてからが上昇トレンドのスタートでしょうが、その前からミッドバンドを上回っているので、このような区分になるのですね。

□よく読めた。

■最後の上昇トレンドが終わった後は下降トレンドと見ていいんですか?

□チャートでは一番右側が一番大事。現在の局面は上昇トレンドが終わったところ。上昇トレンドが終わったとすると、次に来るのは、2種類考えられる。もみあい期入りか、下降トレンド発生だ。現在は下限タッチしているで下降トレンド発生の可能性が高い。しかし、この後価格が上がっていってミッドバンドを超えるようであれば、今度はもみあい相場の可能性が高くなる。

■つまり、現時点ではその2択のうち、下降トレンドの方がやや優勢と。

□そういうこと。

■了解です。

□これでまず価格変動を3つに分けることが出来た。

■上昇トレンド・下降トレンド・もみあい相場ですね。

□続いて、その3つの状態をバンド幅の状態でさらに3つにわける。

3、バンド幅を含めて9パターンに識別する

■その3つとは?

バンド幅の縮小、一定、拡大だ。ある時期バンド幅は縮小していく。

■トレンドが終盤になるとそうなりますね。またもみあい期でもバンド幅はどんどん縮小していきます。

□で、やがて新たなトレンドが発生するとバンド幅は拡大していく。

■バンド幅はボラティリティですからね。

□バンド幅の拡大は永久には続かない。ある程度安定上昇になったらバンド幅は一定で価格は上昇となる。そしてそのトレンドの終わり方は2種類ある。わかるかね?

■えーと、・・・・わかりません。

バンドが拡大して終了するケースとバンドが縮小して終了するケースだよ。

■縮小しても拡大しても終了するんですか?

□これはあくまでトレンドの終盤の話ね。トレンドの初期にはバンド幅は広がる。そして中期にはバンド幅は一定でさらに上昇という状態がある。

■それが本当の安定上昇ですね。一番長続きする相場ですね。

□そう。そして、最後に売り方が踏んで(売り方の全決済)暴騰で終了というパターンがひとつ。

■売り方は次第に損が広がっていたのを我慢していたのが、我慢しきれなくなる。で、損失覚悟で全量、成行の買い決済を出す。すると価格は暴騰する。

□そういうこと。そこで起こるのがボージ。バンド幅が最大に拡大する状態だ。売り方が踏んだら、相場はそこでおしまい。今度は、価格が下落を始める。

■なるほど。

□もうひとつの終わり方は、上昇相場が次第に勢いを無くし、やがて終焉を迎えるというパターン。

■次第に勢いを無くすとバンド幅も狭まってきますね。

□そしてやがて天井を迎える。これが天井うちの2パターン。

■納得です。

□ということで、トレンドで3種類、バンド幅で3種類、合計9種類の状況わけが出来る。

■3×3=9ですね。

上昇トレンド
・バンド幅拡大・・・①
・バンド幅安定・・・②
・バンド幅縮小・・・③
もみあい期
・バンド幅拡大・・・④
・バンド幅安定・・・⑤
・バンド幅縮小・・・⑥
下降トレンド
・バンド幅拡大・・・⑦
・バンド幅安定・・・⑧
・バンド幅縮小・・・⑨

□チャートを見たら、今が9パターンの中のどのパターンかはすぐ識別できるね?

■できます。

4、重要なシグナルとなるパターンがある!

この中で重要なパターンを教えよう。①→②、⑦→⑧だ。それぞれどういう状態だ?

■①→②は・・・上昇トレンドが始まって、それまで縮小していたバンド幅が拡大していき、安定的なバンド幅に移行するという状態ですね。確かに一番長続きする上昇トレンドだ。チャンスですね。

□だね。その中でスクイーズと価格の上限タッチが現れるはず。⑦→⑧は下降トレンドが始まって、それまで縮小していたバンド幅が拡大していき、やがて安定下降に変わったということ。

■やはりスクイーズと下限タッチが出てきそうな状態ですね。

□この2つの典型的チャンスの他に⑥も注目ポイント。

■⑥というともみあい期のスクイーズですね。もみあい期のスクイーズはもみあい終了の知らせ。

□その後に①や⑦につながる。つまり⑥→①、⑥→⑦が仕掛けのチャンス。

■これまたスクイーズして上限あるいは下限にタッチするというパターンですね。

【総合分析の注目ポイント】
①→②、上昇トレンドが発生し、長続きする安定上昇に変化した買い場
⑦→⑧、下降トレンドが発生し、長続きする安定下降に変化した売り場
⑥→①、もみあい上放れの買い場
⑥→⑦、もみあい下放れの買い場

□では先ほどのチャートで見てみよう。

★図

■パターン番号を入れるとすごくわかりやすくなりましたね。

□ここまでは誰でも簡単にできる。これを見て、①→②のところで仕掛ける。⑥→⑦のところで仕掛けると考えたらすごくわかりやすい。

■ですね。

□次回はこれに%bチャート、つまり価格がバンド内でどの位置にいるかということを組み合わせて分析する。恐ろしいほど深い分析が簡単にできるぞ。

■楽しみです。ありがとうございました。

□本日はここまで。

■起立、礼。

今日のまとめ

・チャートを見たらまず最初にトレンド状態を見る。そして上昇トレンド、下降トレンド、もみあいトレンドに区分けする。

・その3つの状態をバンド幅の状態でさらに3つにわける。「バンド幅の縮小」、「一定」、「拡大」

・トレンドの終了にはバンドが拡大して終了するケースとバンドが縮小して終了するケースがある!

・9パターンに分ける
上昇トレンド
・バンド幅拡大・・・①
・バンド幅安定・・・②
・バンド幅縮小・・・③
もみあい期
・バンド幅拡大・・・④
・バンド幅安定・・・⑤
・バンド幅縮小・・・⑥
下降トレンド
・バンド幅拡大・・・⑦
・バンド幅安定・・・⑧
・バンド幅縮小・・・⑨

・総合分析の注目ポイント
①→②、上昇トレンドが発生し、長続きする安定上昇に変化した買い場
⑦→⑧、下降トレンドが発生し、長続きする安定下降に変化した売り場
⑥→①、もみあい上放れの買い場
⑥→⑦、もみあい下放れの買い場

□第2部第18回講義終了。

■「起立、礼!」

□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2  累計単位数36
中級テクニシャンまで後64単位!

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【動画】小次郎講師のテクニカル分析講座
 http://commodityonlinetv.com/basic-the-commodity/
【チャート】公式一目均衡表チャート http://ichimoku-chart.com/


配信元: みんかぶ株式コラム

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