アベノミクスによって日経平均は2012年の9,000円が今は16,000円に手が届くまで上昇しています。ここまで株価が上がってくると、個々の銘柄のバリュエーションも上昇し、割安株を探すのがなかなか難しくなってきます。
個々の銘柄を2012年の株価と比較すると、多くの企業の株価が大きく上昇しています。そこで、ひとつの割安株を探す方法として、2012年の高値をいまだ更新していない株という観点があるのではないかと考えました。
実はそのような株の代表として年初来当コラムでは日特エンジニアリング(6145)を繰り返し推奨してきました。
例えば3月17日の記事
https://money.minkabu.jp/44215
そして5月7日にも取り上げました。
https://money.minkabu.jp/44927
また8月5日にも取り上げています。
https://money.minkabu.jp/46121
それ以外にも何度か取り上げています。
そして今では同社株もいよいよ、本格的な業績回復を背景に、2012年の高値を超える可能性が高まるまで株価が上昇しています。
日特エンジニアリング同様、2012年の高値をいまだ下回っている株にトリドール(3397)があります。同社は店舗に製麺機を備え、打ちたての麺を提供する低価格うどん店「丸亀製麺」で全国展開する外食産業です。
同社は2013年5月に発覚したざるにカビが生えていた問題で、月次が大きく落ち込み、業績も低迷していました。そこで同社では今期、これまで大量に行ってきた出店を抑制することで業績を回復させることにしました。
実際、第1四半期は売り上げは依然低迷状態でしたが、経費抑制で二けた増益を達成しています。ただし、経費を抑制して収益が回復してもそれが株価評価に大きくつながるわけではありません。経費抑制では先行きの展望が開けないためです。
しかし、その後8月に新商品として手掛けた肉盛りうどんがテレビCM効果もあり大きく伸び、丸亀製麺の8月の既存店が15.7%増と大きく伸びました。そのため、上期の業績は大きく上振れる見通しになっています。
もっとも、肉盛りうどんは9月23日までの期間限定ですので、この先もその水準の売上が続くわけではありません。しかし、今回のコマーシャルで新規のお客さんも増え、しかも去年の水準が低いですので、今後も順調な既存店売上が期待できます。
今期は依然経費抑制的に経営を行う見込みですので、業績は大きく上振れる可能性が高まってきました。しかも、売上高回復のきっかけがつかめましたので、この好業績はしばらく続く可能性があります。
株価は、今年夏場に肉盛りうどんがすごそうだという観測で動き出しました。そして、実際出てきた8月の月次は15.7%と驚異的なものでした。きっと月次がいいだろうと買っていた人たちは、一旦材料出尽くしで売った感があります。しかし、実際の月次から考えた業績から見ると、株価はもっとずっと上でいいと思いますので、ここからは現実買いという位置づけになります。
なお、8月の月次を踏まえて分析レポートを作成しています。こちらからご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/793
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