彼岸底
昨日の日経平均は一時下げ幅1000円以上を越える大きな下げとなりました。
前回1月、2月と暴落があり、そこをリバウンドして反発してきましたが、その安値もあっさりと割り込んでしまい下抜けしてしまいました。
これで一つだけ確実にいることは、今月末にある重要な変化日を待たずして、中期的なトレンドが完全に下降トレンドに入ってしまいました。
つまり、6月から8月にかけても大きく上昇することはなくなり、基本的には下げやすい流れが続くことになります。
アベノミクスから続いていた大きな上昇相場もこれで明確に終了したと言っていいかもしれません。
ここからは一方向に上昇する相場はなく、上がっては突然大きく下げたり、上下行ったり来たりという方向感のない相場が続くでしょう。
このような相場は上がるか下がるかを考えるよりも、短期でうまく流れに乗って売買していく必要があります。
基本的には下げていく地合いですから、長期投資でただ株を持っていてもよっぽど銘柄を選ばなければ、下がっていくだけでしょう。
これまで以上に、「いつ」買って「いつ」売るかが重要になってきます。
システムトレードをやられている方であればこれらの重要性はよくわかっていると思いますし、すでにそういう戦略は持っていると思うので心配ないでしょう。
さて、一旦短期では底抜けした日経平均ですが、まだボラティリティーが高いため上下動きが激しいとは思いますが、今の大底ラインが20300円近くにあるため、ここを割りこんでしまうと短期ではさすがに売られ過ぎです。
今月末と4月末までは変化日が全て上に位置しているので、今回の急落が短期ではいい買い場を提供してくれたと思います。
節分天井彼岸底といいますが、今回はまさにこれが当てはまるのではないかと思います。
GW前までは上昇しやすい流れにあるので、春の嵐をぬけたら綺麗な桜が見られることでしょう。