WTIの騰勢が続く。
EIA(米エネルギー情報局)が、発表した直近の週間在庫統計1/5時点によると、米原油在庫は、前週比-494.8万減の4億1952万バレルと、8週連続の取り崩しとなりました。
戦略備蓄を除く原油+石油製品の総在庫も12億1974万バレルと半年前と比較して約1億バレル強の減少となり、需給タイト化が急速にすすんでいます。
年末から米国の東部や中西部に寒波が到来し、ヒーティングオイルなどの暖房需要が拡大し、製油所稼働率も3週連続95%以上とドライブシーズンなみのフル回転に近い高稼働となっています。
そして日曜日から再び冷え込む予報となっている。ニューヨークは、金曜日は気温が上昇しましたが14日から、マイナス-10度予想で、ヒーティングオイル中心に堅調地合いが継続しそうです。
また主要産油国のイラク、ナイジェリアなどの地政学リスク、イランの反政府運動や、粛清が続くサウジアラビアの政治リスク、ハイパーインフレで破綻が近いとされるベネズエラの財政リスクの高まりも下支え要因となっています。
目先は、60ドル台値固めしながら、昨年1/3高値55.24ドルから6月安値42.05の倍返し68.4ドル前後を目指すものと思われる。