歴史的な上昇相場も天井形成から調整入り
先週の記事で
「あとは、この上昇が止まるきっかけ待ちというだけで時間軸だけの問題だと思っています。
何がきっかけになるかはわかりませんが、後場になってからするすると上げていく買いが止まった時で、長い陰線がつくような日が来たときに、誰もが明確に相場の転換点を迎えたとわかるでしょう。」
と書きましたが、そのような動きとなりました。
年初来高値をつけてから800円近くの急落があり、出来高もともなったものであった以上、一旦これで9月から続いた異常なラリーも終わったとみています。
今週にMSQがあったということも乱高下の原因かもしれませんが、日経平均自体は、まるで仕手株のように一方的に上げ続けて最後はあっという間に崩壊するというところまで、作られた相場だったと思います。
相場の流れを無視して逆行して加速度的に上昇していく動きで、本来の流れをかなり強引に捻じ曲げてしまった分、ここからの反動もまたそれなりのものがくるでしょう。
この先の動きとしては、11/24前後に中期的なトレンドを決める変化日があるため、この近辺で日経平均がいくらくらいをつけるかが重要になってきます。
21500円を越えていたら上昇トレンド継続ですが、下回っていたら下降トレンドに入ります。
今の日経平均の適性値が21500円になるため、来週から再来週はこの辺りを目指しての調整となります。
とくに、12月に入ってからの変化日も12月前半に20300円、12月後半に21700円と、今の株価よりかなり下にあるため、年内はもう最高値をつけており、12月も調整色の強い動きになることがわかります。
2か月近く節目なく上げてきたので、いくらバブル相場だといっても息抜きは必要ですから、長くいい相場になるためにも一回このあたりで調整しておいた方がいいのです。無理に上げた時ほど、チャートに沢山窓ができているため、いずれこの窓は埋めに向かう
ようになります。20000円を越えてからすでに7空あけていることから、このうちの3空を閉めに行ったとしても21500円近くまでの調整があってもおかしくありません。
来週から調整に入った時は、押し目待ちで買いが入ってくると思いますが、変化日と窓の節目を見ながら本当に押し目なのかよく見極めて売買しましょう。