◆PER15倍と心理的な節目の22500円が下値目処?
9日(木)は、前場の大幅高から後場は一転して急落となり、日経平均の上下値幅が860円に広がる波乱の展開でした。
ローソク足は上下に長いヒゲをともなう十字に近い小陰線でした。最終的には小幅安に留まっていますが、売買代金は5兆円に迫る大商いで乱高下しましたから「バイイング・クライマックス」が意識されそうです。
底値で投げ売りが加速して切り返す「セリング・クライマックス」が有名ですが、高値圏で買いが加速するときを「バイイング・クライマックス」と呼ぶことがあります。
ともに商いを伴って乱高下する点は共通しています。株式市場は行き過ぎて転換することが多いので、荒っぽい動きが流れの転換を示すのでしょう。
ただし、9月上旬から2ヶ月続いた日経平均の一本調子の上昇に変化が出たといえます。中期的な上昇トレンドを否定する動きはないので、これまでの高値追随から、押し目買いにスタンスが変わるのだと思われます。
なお、昨日(11月8日)の日経平均EPSは1506.49円で、ついに1500円台に乗せました。PER15倍と心理的な22500円が重なるので、下値目処になりやすそうです。