3日のドル円は方向感が定まらなかった。米10月雇用統計で平均時給の伸びが予想を下回った事から一時113.60円台へと下落したが、米10月ISM非製造業景況指数が予想を上回ると114.40円台へと反発。しかし、5月以降のレンジ上限のこの水準を突破できずに114.00円台に押し戻されて取引を終えた。日足チャート上には寄引同値を示す十字線が出現しており、売り手と買い手のパワーバランスが拮抗しているように見える。しかし、十字線は相場の転換点を暗示するとの見方もある。これは、拮抗状態は長続きしないのが相場の常識であり、まもなくバランスが崩れる(どちらかにトレンドが出る)シグナルになり得るとの解釈によるものだ。下値支持の113.00円を下抜けるか上値抵抗の114.50円を上抜けるかが目先の焦点となるが、現在の値位置(執筆時114.10円前後)から考えれば114.50円の上抜けの方にやや分がありそうだ。
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