相場の転換点
この時期の東京と札幌の最高気温が13℃と同程度になるのは60年ぶりだそうです。
60年に1度のような特殊なことが起きるというのは極めてまれなことですが、気候は自然現象なのでそのくらいの長い周期で変動しているある意味自然な現象なのかもしれません。
世の中の多くのものは自然の動きとして周期的に動いているものが多いです。
その一方で、日経平均もダウも連騰が続き、強い動きで上昇し続けています。
選挙前という特殊な要因もあり、日経は強いことは想定内ですが、正直ここまで強いとは思いませんでした。
21000円あたりの抵抗ラインを抜けて最終段階である21300円まで越えてきましたが、ここをさらに越えていくと相場は明らかに過熱していることを示しています。
一体この強さはどこまで続くのか?
今の勢いではまだまだこの上昇が続くのでは、と期待感が膨らむことでしょう。
しかし、気候も変動しているように、本来は相場も上下変動して周期的に動くもので、上げ続ける相場も下げ続ける相場もありません。
むしろ一方的に同じ方向に動き続けているとしたら、それは自然な動きではなく、何かしらの手が入って人為的に動いていると思っていいでしょう。
日経平均は今回選挙と言う大義名分のもとにここまで上げることができ、これ以上ない形で最高値を付けて選挙を迎えることができたので、一つの役目が終わりました。
10/19に夜間で先物が急落したように、今はかなりの過熱圏に達しているので、日銀のような何かしらの大きな買い支えがないと簡単に崩れやすい株価位置にいます。
まだ強いと信じているうちは押し目と思って買う人が多いのであまり下がりませんが、何かをきっかけに売りが増えてくると、一旦利益を確定しようと下げが加速するため、高値圏での相場の転換点では急落して大陰線をつけることが多いです。
選挙結果はどうなるかはすでに織り込まれているため、週明けの日経平均がご祝儀で高く始まったとしてもそこから買いが続くかは注意してみないといけません。
すでに、相場は短期目線では11/4に20,200円に向けて下降期間に入るため、ここからの上昇は相場の流れに逆行するイレギュラーな動きだと思って見ていく必要があります。
楽しく酔いしれて踊るパーティーの時間が続いていましたが、すでにパーティーの終了時間は過ぎているため、後は音楽が止まって人が帰り始めた時に、パーティーが終わったと気づくのかもしれません。
今は買い場ではなくイグジットのタイミングなので、次の買い場に向けてキャッシュポジションは高めに持っておきましょう。