◆日経平均を横目に、中小型株指数は年初来高値を更新している
13日(水)は、米国株高、円安の流れで3日続伸でした。日経平均は東京市場の円安に連動していると考えられるので、1ドル=110円台に反応した3日続伸だったと思われます。
明日も続伸して2万円台を奪回するシナリオを想定するには、1ドル=111円台の円安が必要条件だと考えられます。
しかしながら、夕刻のドル円相場は1ドル=110円台を割り込む場面も見られているため、円安連動の水準訂正は難しそうです。
また、日経平均は3回窓をあけて上昇する「三空」になっているため、「三空踏み上げには売り向かえ」の格言もありますから、上昇一服の想定です。
ただし、「三空」の3日続伸でも売買代金が盛り上がっていないため、「三空に売り向かう」投資家も少ないのかもしれません。
空売りの買戻しが一巡したら買い手がいなくなり、日経平均が歴史的な低ボラティリティだった相場展開に戻ってしまうのかもしれません。
一方、日経平均にくらべてしっかりしているのが、規模別株価指数の中小型株指数です。この2つの指数は今日の上昇で年初来高値を更新しています。
また、為替次第の印象の日経平均も、今日の相場で1ヶ月ぶりに75日線を奪回し、5日線と25日線のゴールデンクロスを達成していますから、久しぶりに押し目買いスタンスに転換したのだと思います。
ただ、日経平均が押し目買いスタンスに変化したからといって、日経平均を買いたいという流れでもなさそうですから、中小型株優位の展開に戻りそうです。