◆日経平均は円安に連動して水準を変えている
12日(火)は、米国株高、円安の流れで大幅続伸となり、8月7日以来の終値で25日線を奪回する展開になりました。
2日でちょうど500円の大幅上昇は意外高だと思うのですが、ドル円相場の急激な円安と比較すると理解できる動きです。
東京時間のドル円相場は、先週末から107円台、108円台、109円台と毎日大台を変えて円安になっています。
この間の日経平均が19300円台、19500円台、19700円台と切り上げていますから、ざっくりと1円の円安で200円の水準訂正をしたと考えることができそうです。
この傾向が続くのであれば、1ドル=110円台で19900円、111円台で20100円がイメージできそうです。
したがって、明日の東京市場のドル円が1ドル=110円台を回復すれば、200円程度の上昇で19900円台を回復する可能性があると思われます。
反対に円安がそれほど進まないようだと、6月以降の往来レンジの下限だった19800円が抵抗水準になって上値を抑えられそうです。
一方、短期的な大幅上昇で過熱感もあるのですが、今日の大幅上昇によって、明日にも5日線と25日線のゴールデンクロスを達成します。日経平均の5日線と25日線は7月19日にデッドクロスしているので、およそ2ヶ月ぶりの変化です。
デッドクロス中は「上がったら売る」戻り売りスタンスですが、ゴールデンクロス達成となれば、「下がったら買う」押し目買いスタンス転換となりそうです。
ただし、日経平均の水準については為替次第の印象ですし、2万円からの上値が重かったので、大幅な上昇は期待できないかもしれません。
しかしながら、日経平均が下がりにくくなれば個別株物色に向かいやすくなり、日経平均の短期ゴールデンクロスから小型株優位の展開が復活するのではないかと思われます。