◆日経平均の上昇幅は6月2日以来の大幅高だが・・・
週明け(11日)は、北朝鮮が9日の建国記念日に軍事挑発などを行わなかったため、株、為替ともに買い戻しが優勢になりました。ドル円は1ドル=108円台中盤まで円安が進み、日経平均は6月2日以来の大幅な上昇で節目の19500円台を回復しました。
北朝鮮有事に備えたヘッジ売りの買戻しが大幅上昇につながったと見られますが、日経平均の上昇幅が想定以上に大きくなった印象でした。
ただし、東証1部の売買代金は2兆円に届かず、日経平均は下向きの25日線までの上昇でしたから、強気転換までにはいたらなかったと考えられます。
しかしながら、空売りの買戻しがきっかけで上昇に転換することもよくありますし、想定以上の大幅上昇が下値不安を和らげたと思われます。
明日は続伸すれば25日線突破、反落すれば25日線に上値を抑えられる分岐点で、強弱感が対立しそうなのでもみ合いの想定です。
一方、トレンド的には移動平均線の方向が重要なので、25日線が上向きに変化することが、強気転換の基本だと思われます。
また、5日線と25日線のクロスに注目すると、今日の5日線が19392円、25日線が19554円で、19500円水準を保っていれば、今週中にも2線がクロスしやすくなる状態です。
日経平均は、5日線と25日線が7月19日にデッドクロスしてから25日線が下向きに転じています。来週にかけてゴールデンクロスすると、およそ2ヶ月ぶりの変化ですので、日柄的にもトレンド転換の期待につながりやすいのではないかと思われます。