◆日経平均は高値から1000円以上の下げ幅になってきた
週末(8日)の米国市場は、大型ハリケーン「イルマ」がフロリダに接近し、ハリケーン被害が警戒されて様子見姿勢が強くなり、高安まちまちの結果でした。
為替市場はドル売りの流れが続いたものの、対円では1ドル=107円台後半でもみ合いで、米国市場では円高が一服しました。
週末の海外市場を織り込んだシカゴ日経先物は+10の19150円でしたから、方向感につながる結果ではなかったと思われます。
建国記念日に合わせてミサイルを発射するのではないかと警戒されていた北朝鮮は、9日の午後までに目立った動きが見られていませんが、円高懸念や北朝鮮リスクは週明けもくすぶりそうです。
週明けは日経平均の方向感がつかみにくいタイミングですが、5日線、25日線がそろって下向きの短期下降型になっているので、戻り売り優勢の想定です。
一方、円高懸念や北朝鮮リスクなどがくすぶっていますが、調整を値幅で考えると、そろそろ一巡感が出るかもしれません。。
日経平均の下げ幅をチェックすると、4月の調整は高値から1440円の下げ幅でした。現在はもみ合いながらじりじり下がっているのでわかりにくいのですが、20318円の高値からだと先週の安値までで1000円以上(1079円)の下げ幅になってきています。
下がり始めてからの最終局面では値幅が一気に加速することもあるので、来週以降に短期的に急落すると、底入れ感につながりやすいと思われます。
セリングクライマックス的に底値をつけるというイメージとしては、日経平均の19000円割れと騰落レシオの80%割れが重なり、新安値銘柄数が300銘柄以上に膨らむような動きです。
ここから先は、株式市場が急落したときに悲観的になるよりも、セリングクライマックスの可能性を疑って、逆張りを検討してもよいのだと考えています。