◆弱気形状の変化は来週に持ち越しか?
7日は米国株高、円高一服を受けて買い先行となり、日経平均は4日ぶりの反発になりました。
ただし、前日に日経平均以外の指数はプラスが目立っていましたし、東証1部の騰落銘柄数は連日で値上がりが多かったので、相場の中身は続伸といって差し支えないと思います。
明日は、北朝鮮がミサイルを発射するかもしれないと警戒されている9月9日の建国記念日の前日ですから、手控えムードが強くなりそうです。
日経平均は4日ぶりの反発ですが、値上がり銘柄数が多い続伸基調でしたから、反動で上値が重くなる想定です。
また、日経平均は5日線と25日線が下向きに変化し、今日の高値が5日線に抑えられる弱気形状で、TOPIXも25日線と75日線のデッドクロスが目前になっていますから、テクニカル的にも上値が重くなりそうです。
8月は日経平均の弱さが目立ち、TOPIXは比較的しっかりしていたのですが、9月に入ってからも調整が続き、TOPIXが約3週遅れて弱気形状になってきたと考えられます。
「調整本格化か?」となるかもしれませんが、日経平均が弱気形状でTOPIXが強気形状を保っているのも、株式市場の基調の判断がわかりにくくて気持ちが良いものではないと思います。
いったんは2つの株価指数がそろって弱気形状になった方が、調整一巡の判断がつきやすくなるのではないかと思われます。
チャート形状は違いますが、日経平均もTOPIXも安値を更新した昨日(6日)の寄り付きに売買代金が膨らんでいますから、北朝鮮情勢と6日の安値を死守できるかどうかがトレンド判断のポイントになりそうです。