◆4月はここから急速に上昇したものの・・・
週末(1日)の米国株式市場は、NYダウが4日続伸、ナスダック指数は5日続伸の堅調な結果でした。
注目の8月雇用統計は非農業部門雇用者数が+15.6万人で、市場予想の+18万人を下回る弱い結果でした。
しかしながら、8月ISM製造業指数が市場予想を上回る58.8となり、およそ6年ぶりの強い結果で雇用統計の弱さを相殺しました。
結局は米国株、ドル円ともに水準が大きく変わるほど動かず、シカゴ日経先物は変わらずの19690円でしたから、週明けの日経平均の方向を決めるほどではなかったと考えられます。
ただし、日足チャートは5日線やストキャスティクスが反転していること、週足チャートは4週ぶりの陽線ですから、反転ムードの押し目買いも増えそうなので、底堅い展開を想定します。
一方、値下がり銘柄数の多さや日経平均の下げ幅など、調整の規模がかなり違いますが、今年の3月末から4月にかけての調整したあとの反転時に日柄が似ています。
4月のチャートを参考にするのであれば、ここから上昇の勢いが出る展開に期待できるかもしれません。しかしながら、4月の反転時はフランス選挙でマクロン氏勝利というわかりやすい上昇材料がありました。
来週は9日(土)の北朝鮮建国記念日を控えていますし、9月のメジャーSQもあるので、外部環境は手控え材料の方が多い状態です。
短期的には反転しましたが、今のところは外部環境を消化する段階になりそうです。
本格的な上昇転換になるのであれば、25日線の方向転換から75日線とのゴールデンクロスの順番でテクニカル的な変化が現れてくるはずですから、外部環境を消化しながら徐々に変化してくると思われます。