9月上旬にかけて地政学リスクは継続
北朝鮮の建国記念日の9月9日、9.11同時多発テロが起きた9月11日前後辺りまでは、地政学リスクが意識されそうではあるものの、9月5日から再開される米議会で、全米第4位の人口を抱えるヒューストンを襲ったハリケーン「ハービー」による洪水被害に伴い、緊急的な措置が優先され、債務上限問題が政争の具になる事が避けられるようなら、トランプ大統領にとって「神風」になる可能性もあるだろう。
ドル円は、8月16日高値を上抜くと、チャートパターンからはダブルボトムも意識される形状だ。
ただし、内政優先から米国の先制攻撃の可能性が低いと見なした北朝鮮によるミサイル発射や、核実験が9月上旬にかけて行われると、ドルの戻りは売られるだろう。9月3日~5日にかけて中国のアモイでBrics首脳会議が行われるが、これまで習近平主席のメンツを潰すような行動パターンも見られるため、9月上旬には注意が必要な時間帯が続く。