◆底入れの目安として騰落レシオの変化に注目したい
3連休明け(14日)の日経平均は、連休中の海外株安、円高を受けて大幅に4日続落になりました。
下げ幅が200円を超える場面もあったので大幅下落といえるのですが、先週末のシカゴ日経先物の終値が19395円でしたから、この水準と比較するとかなり下げ渋った印象だったと思われます。
下げ渋った要因としては、朝方に発表された国内4~6月期GDP速報値が年率換算+4.0%で市場予想を大きく上回ったこと、先週末のNYダウが続落しなかったこと、東京市場でドル円が円安に振れたことなどが考えられます。
明日は、序盤の欧州株式市場が反発して堅調なことや、円安が進んでいるため、自律反発の想定です。
ただし、先週末にかけて75日線を割り込んだばかりですから、あくまでも自律反発の範囲だと思われます。
3月末から4月中旬にかけた調整局面でも、75日線を割れた直後はいったん下げ渋っていますから、本格的な上昇になるためにはもう少し日柄調整が欲しいところです。
調整の目安としては、騰落レシオの変化に注目できそうです。4月中旬にかけた調整では、75日線を割り込んだ3月27日に100.41%だった騰落レシオが4月17日に68.06%まで低下して底入れしています。
本日の騰落レシオは100.13%で、3月27日とほぼ同水準です。まだ100%も割り込んでいないので気が早いかもしれませんが、反対に日経平均の大幅下落ほど調整が進んでいないと考えることもできます。
騰落レシオは調整局面で早く低下する傾向がありますし、安値と連動しやすい傾向もありますから、底入れの目安として騰落レシオの変化に注目したいと考えています。