◆横ばいでも25日線と75日線のデッドクロスが近づく
3日の日経平均は、利益確定売りに押されて、3日ぶりの反落でした。NYダウが7連騰を達成しましたが、アップル株の時間外取引の上昇が前日にわかっていたので、織り込み済みで反応が鈍くなりました。
結果的に7月から3日続伸できない傾向が続き、2万円をはさんだ上下200円のレンジ相場が継続している状況です。
明日は米国雇用統計と引け後にトヨタの決算発表を控えていますから、手控えムードに傾いて2万円をはさんだ往来傾向がさらに強くなりそうなので、横ばい程度の想定です。
一方、日経平均は週足の13週線にタッチして踏ん張っているのですが、13週線はおよそ3ヶ月の移動平均線で、日足チャートでは同じ日柄として75日線が目安に使われます。
今日の段階で75日線は19800円程度まで切り上がっていますので、このまま横ばいが続くと、下がらなくても25日線と75日線がデッドクロスする可能性が高い状態です。
日経平均は2万円をはさんだ膠着状態が続いていますが、25日線と75日線がデッドクロスしてしまうと、投資家心理が弱気に傾いてしまうかもしれません。
ただし、日経平均のEPS(1株あたり利益)から考えられる14倍水準がおよそ19600円でファンダメンタル面の下支え水準があります。
ファンダメンタル面から大きな値幅調整にはならないかもしれませんが、日経平均の変動率が歴史的な小ささになっているため、500円程度の下げ幅でも大きく感じそうです。
お盆休みが近づいていますし、日経平均の動きからも、個人投資家は手仕舞いしたくなりやすい状況になっていると思われます。