◆マザーズ指数の調整は決算発表一巡までか?
1日の日経平均は、1ドル=110円割れ目前に迫る円高にもかかわらず、3日ぶりの反発になりました。
昨年から続いている日経平均の月初高が1年2ヶ月連続になったので、アノマリーが効いたのかもしれません。
ただし、マザーズ指数は4%に迫る急落となり、新興市場の中心的な銘柄が総崩れする動きが見られました。
1ドル=110円を割り込みそうな円高、新興市場の急落と投資家心理を悪化させる動きがあったにもかかわらず、日経平均はプラスになったので強いのかもしれません。
しかしながら、方向感のない小幅な値動きで一定の水準を保っているのは、投資家の欲や恐怖で動く心理をまったく感じないともいえます。
日経平均はもみ合いの延長線になりそうですが、2万円に接近すると上値が重くなるため、横ばい程度の想定です。
一方、株式市場全体のムードは新興市場の急落が影響しそうですが、値動き重視の短期売買中心と考えると、それほど影響が長引かないのではないかと思われます。
また、今年のマザーズ指数は、年初から3月中旬まで上昇してから4月中旬にかけて調整したのですが、ちょうど前回の決算発表シーズンに合わせて安値を付けています。
マザーズ市場の銘柄は、テーマや材料などの成長性を手がかりに動意することが多いため、決算で現実を見て手仕舞いが優勢になり、元に戻ってしまったのではないかと思います。
今回も決算発表シーズンに合わせて急落していますから、決算発表が一巡すれば、再びテーマや材料をはやして動き出すのかもしれません。