明日の株式相場見通し=ECB理事会を前に様子見、内需系には押し目買いの動き
あす(20日)の東京株式市場は、欧州中央銀行(ECB)理事会とその後のドラギ総裁の会見を前にして様子見姿勢が強まりそうだ。ドラギ総裁の金融引き締めを巡る発言に関心が寄せられており、外国為替市場への影響に警戒感もあるようだ。
市場関係者からは「現地18日の米上院で医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の可決が困難となり、トランプ政権の政策運営懸念が浮上。米長期金利が低下して、一時1ドル=111円台半ばへと円高・ドル安が進行したものの、日本株への影響は軽微にとどまった。その背景には、まもなく本格化する4~6月期決算の内容への期待感や、PERなど株価指標面から判断して現状の株価が割安水準にあるという認識が定着していることがある。為替影響の少ない内需系の好業績銘柄への物色が底上げ相場の牽引役となりそうだ」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は、朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり前日比プラス圏に切り返した。ただ、全般薄商いのなか上値が重く、日経平均株価終値は、前日比20円95銭高の2万20円86銭と小幅反発した。
日程面では、学生向け物件を中心とした不動産賃貸管理事業、高齢者住宅事業およびその他の事業を手掛けるジェイ・エス・ビー<3480.T>が東証2部に、ジュエリー・アクセサリーの開発・製造・販売のクロスフォー<7810.T>が東証ジャスダック市場にそれぞれ新規上場する。
このほかに、黒田日銀総裁会見、7月の展望リポート、6月の貿易統計、18日時点の給油所の石油製品価格、6月の粗鋼生産量に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会、米6月のCB景気先行総合指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
市場関係者からは「現地18日の米上院で医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の可決が困難となり、トランプ政権の政策運営懸念が浮上。米長期金利が低下して、一時1ドル=111円台半ばへと円高・ドル安が進行したものの、日本株への影響は軽微にとどまった。その背景には、まもなく本格化する4~6月期決算の内容への期待感や、PERなど株価指標面から判断して現状の株価が割安水準にあるという認識が定着していることがある。為替影響の少ない内需系の好業績銘柄への物色が底上げ相場の牽引役となりそうだ」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は、朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり前日比プラス圏に切り返した。ただ、全般薄商いのなか上値が重く、日経平均株価終値は、前日比20円95銭高の2万20円86銭と小幅反発した。
日程面では、学生向け物件を中心とした不動産賃貸管理事業、高齢者住宅事業およびその他の事業を手掛けるジェイ・エス・ビー<3480.T>が東証2部に、ジュエリー・アクセサリーの開発・製造・販売のクロスフォー<7810.T>が東証ジャスダック市場にそれぞれ新規上場する。
このほかに、黒田日銀総裁会見、7月の展望リポート、6月の貿易統計、18日時点の給油所の石油製品価格、6月の粗鋼生産量に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会、米6月のCB景気先行総合指数が焦点となる。(冨田康夫)
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