◆ひとまず、25日線と2万円台の攻防か?
4日の日経平均は、1ドル=113円台の円安を手がかりに上昇して始まったものの、北朝鮮リスクで反落に転じました。
米国のISM製造業指数が3年ぶりの高水準になって、米国債利回りが5月以来の高水準となり、久しぶりに1ドル=113円台の円安に進みました。
しかしながら、円安の手がかりも北朝鮮リスクで帳消しになってしまいました。10時過ぎに北朝鮮がミサイルを発射したと伝わり、午後に入ってからは15時半に重大発表をするとの報道が流れてリスク回避ムードが強くなりました。
15時半の北朝鮮の重大発表は、大陸弾道ミサイル(ISBM)の実験に成功し、世界のどこでも届くとの発表でした。
米国の独立記念日に合わせた挑発的な行為とも捉えられますし、今晩の米国が休場ですから、明日は様子見姿勢が強くなるのではないかと思われます。
今日の日経平均は25日線タッチから反発できるかのポイントだったのですが、結果的に長めの陰線で失望感が強くなったと考えられます。
ただし、トヨタなどの自動車株やメガバンクや第一生命などの金融株が指数を支えて日経平均の下げ幅が小幅に留まっているので、総悲観というわけではなかった印象です。
25日線と2万円の節目が重なる水準なので、いったんは節目の攻防の想定です。