「デフレからリフレへの移行」が示す先の相場は?
ナスダックの下落は、iPhone8の発売が遅れるやAndroidより劣ると報道されたApple株や、割高のため空売り推奨されたNVIDIA株の下げが影響し、これが高値を更新し続けていた半導体指数の調整をもたらしています。
ただ、企業業績は好調のままであり、ハイテク企業の業績に対しては強気の見方に変わりありません。
これまで上がり続けてきたことで、特にアルゴリズムによる利益確定売りが発生したと捉えてよいと思います。
一方、割安に放置されている銀行株は上昇しています。
欧米金融株がそろって好調となり、また日本株市場でも日経平均下落と逆行高に、週間で三菱UFJが4.3%上昇となるなど上昇が確認されました。
ECBのドラギ総裁による「デフレからリフレへ移行している」という内容の発言や、英国カーニー総裁の「景気刺激策をいくらか解除する公算がある」との発言は、景気回復を確認できた格好となり、金利を上昇させました。
またFRBによる金融機関のストレス・テストの結果が公表され、34行のうち33行が合格し、金融機関が一斉に増配や自社株買いを発表したことも、金融株がその資本力を持っていることが確認されたという風に捉えられました。
こうした内容を背景に金融株は上昇しています。
好景気を背景に、金利上昇と同時に株価も上昇していくステージと受け止め、日本株の買いを推奨します。
ちなみに今日の米国株市場は短縮取引。明日7月4日は米国では夏休みを告げる独立記念日です。