◆対ドル、対ユーロの円安で輸出関連株に物色が向かうか?
週明け(3日)の日経平均は、日中の動意が少なく小動きでしたが、小幅にプラスを保って終了しました。
都議会選の自民党大敗が心理的な重石になりましたが、日銀短観が3四半期連続の改善を示したので、政治リスクよりも景況感が支えになったようです。
ただし、先週末の下げ幅を考慮すると反発といえほどの上昇ではなく、下げ止まった程度の印象でした。
今日は第2四半期スタートだったのですが、東証1部の売買代金は2兆円をわずかに超える程度に留まりました。
明日が米国市場が独立記念日のため、米国市場が休場になる影響があったと見られています。
夕刻の欧州株式市場は堅調ですし、ドル円は1ドル=112円台後半まで円安が進んでいるので日経平均が続伸しそうな状況なのですが、米国市場が休場前で小動きになりそうなので日経平均は小動きの横ばい想定です。
一方、日経平均は5月以降の上昇局面で25日線にタッチするのが3回目です。過去2回は、25日線で下げ止まったあとの反発で高値を更新しています。
今日は25日線でなんとか下げ止まった程度なので、25日線サポート後に高値を更新しないと傾向が変わってしまいます。
日経平均は2万円台に乗せてから円安にそれほど反応しなくなっているのですが、対ドルだけでなく、対ユーロでも円安が進んでいる環境で高値を取れないようだと、上値の重さが意識されそうです。
もっとも、日経平均の動きが出るというよりも物色が循環している印象なので、円安は出遅れているトヨタなどの輸出関連株に物色が向かうきっかけになるかもしれません。