◆業種間の循環物色は米国市場と同じ動き
27日の日経平均は3日続伸、寄り付き直後には円安を手がかりに終値ベースの年初来高値を上回る場面もあったのですが、その後は小動きで終わりました。
今日は6月権利付き最終日のため、キヤノンやブリヂストンなどの6月配当権利取りの買いも下支えになったようです。
円安と6月権利取りが3日続伸の手がかりだったとすると、明日は両方とも消えてしまうので反落の想定です。
ドル円は東京市場の前場に1ドル=112円台を瞬間的に超えたのですが、その後は急速に押し返されました。夕刻段階には1ドル=111.50円水準まで押し返されているので、節目ブレイクではなく、節目ワンタッチで目標達成感につながった格好です。
ただし、日経平均の日中値幅100円以下が6営業日続いており、上がっても下がっても動意が少ない状況が続いています。
このため、寄り付きで売りが一巡したあとに売り急ぐ動きにもならず、ほとんど動意がないかもしれません。
米国市場では、金融や資源の影響が強いNYダウが上がるとハイテクやバイオの影響が強いナスダック指数が下がるといった業種間の循環物色の傾向が目立っています。
東京市場も米国市場と同様で、日替わりの循環物色で指数がもみ合いになりやすいのだと思われます。