◆全体の手がかり不足で中小型株優位の展開が続きそう
週末(23日)の米国株式市場は、NYダウが小幅ながら4日続落、ナスダック指数が4日続伸で高安まちまちでした。
為替も小動きの横ばいでしたから、週末の海外市場を織り込んだシカゴ日経先物は+15円の20095円のほぼ横ばいで終わりました。
週明けも日経平均を動かす手がかり不足が続きそうですから、もみ合いの想定です。
もっとも、投資家の興味は全体よりも個別株の動向に向かっていると考えられるので、日経平均の動きにはそれほど関心がないかもしれません。
個別株の動向として週末のマザーズ指数急落が意識されそうですが、新興市場の急落で投資家心理の悪化が警戒されるかといえば、それほど影響はないのではないかと思われます。
なぜなら、デイトレを中心にした短期売買で急騰していた銘柄群の急落と考えられるので、先週末の急落で整理されたと考えられるからです。
先週末の急落は、何か悪材料があって朝から一斉に売られたのではなくて、後場にかけて売りが加速していました。
いつも週末は新興市場の手仕舞い売りが出やすい傾向があるのですが、先週は急騰したあとで値幅が大きくなったと考えれば、後を引かない下がり方だと思われます。
したがって、週明けには短期資金が仕切り直しで動き出しそうなので、再び、中小型株優位の展開が続く想定です。
来週は全体を動かす目立ったイベントもないので、日経平均や主力大型株は海外市場や為替市場次第でもみ合いの展開となり、個別材料を追いかける短期資金が相場の流れを作りそうです。