◆5日線を割り込んだドル円に連動する可能性も
22日の日経平均は、前日終値をはさんだ一進一退の末、円高が重石になって小幅続落で終わりました。
日経平均が続落したといっても、個別物色が続いているので全体に売られた印象は少ないのですが、日経平均が上がるような手がかりが見当たらない状況が続きました。
明日も手がかりが少なそうなので、日経平均の上値が重くなる想定です。
今日は日経平均の終値が上昇中の5日線水準で止まっているので、続落すると5日線を割り込んできます。
ドル円が1ドル=111円割れを試して5日線を割り込んでいますから、日経平均が遅れて5日線を割り込む可能性は高いと考えられます。
しかしながら、日経平均は5日線を割れても、2万円の心理的な節目や19900円程度の25日線、PER14倍台割れが重なる19600円と下値目処が多くあるため、下値も固いのではないかと思われます。
これらの状況から、5日線を割れても下げ渋り、小動きのもみ合いが続く想定です。反対に米国株高や円安が支えになれば5日線サポートから反発も考えられるのですが、積極的に上値を買う手がかりも少なそうなので、上がっても下がっても小動きになりそうです。
もっとも、日経平均が動かなくても個別物色が盛んなので、動きのある銘柄に投資家の興味が向かいそうです。
ただし、明日は週末なので、短期資金中心と見られる値動きの激しい銘柄は手仕舞いも出やすくなりそうですから、週末を控えた個別株の動向の方が注目されそうです。