米ドル/円、52週移動平均線が強力なサポートラインに?
米ドル/円、3つのテクニカルシナリオについて
今週13-14日の米FOMCを終え、当座のビッグイベントを通過した感のある米ドル/円ですが、引き続き足もとの重要テクニカルラインは・・・52週移動平均線(52週MA)と言えそうです。
以下、米ドル/円・週足・21週ボリンジャーバンド+52週移動平均線+DMIをご覧ください。
上記チャートより、1) 21週移動平均線(21週MA)がやや右肩下がりであること、2) 各ボリンジャーバンドが21週MAに対して概ねパラレルに推移していること、そして3) DMI(方向性指数)において、+DIと-DIが絡み合う形状となり、またADXが右肩下がりとなっている(上図青丸印)ことから、米ドル/円は横ばい基調(レンジ相場)を形成しながら、方向性を探る段階であると言えそうです。
足もとの重要テクニカルポイントは、先述した通り52週MA(≒108.88円)。(上図赤三角印)
4月後半より、この52週MAと21週ボリンジャーバンド・-2σラインがほぼ同位置での推移となっており、テクニカル的な重要度がさらに高まっていると想定することができます。(6/16時点-2σ≒108.67円)
現状、この2つの重要テクニカルライン(=52週MAと-2σライン)がローソク足のサポートラインとなっており、当面は当該ラインが米ドル/円の下値サポートになり得そうです。
これからの時間帯におけるポイントは、DMIの動向。ローソク足とシグマラインの関係と合わせ、以下、そのシナリオにつきご確認ください。
<米ドル/円、3つのテクニカルシナリオ>
1. 今後、DMIにおいて+DI>-DIとなり、その乖離が広がり、またADXが右肩上がりに推移した場合は、上昇トレンドが加速し、+1σライン(≒113.56円)近辺まで上昇する可能性も。
2. 今後、DMIにおいて-DI>+DIとなり、その乖離が広がり、またADXが右肩上がりに推移した場合は、再度52週MAおよび-2σライン近辺への接近となる下押し基調となりそう。仮に、ローソク足が終値レベルで52週MAおよび-2σライン(≒108.80円)を明確に下抜けブレークした場合は、下降トレンドの勢いが強まる可能性も。
3. 引き続き、DMIにおいて+DIと-DIが絡み合う状態が継続し、かつADXが右肩下がりとなった場合は、52週MA≒-2σラインから21週MAラインの間のゾーンである108.80-112.00円を主体とするレンジワークが継続する可能性も。
上記1-3のシナリオをご参考に、52週MAと-2σライン、そしてDMIの動向に注目してみてはいかがでしょうか。
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