◆ハイテク株の急落はFOMC前のポジション調整か?
週末の米国市場は、NYダウが3日続伸して高値更新になったものの、ナスダック指数は反落で高安まちまちでした。
イギリスの総選挙はメイ首相が率いる与党保守党が過半数割れとなる結果でしたが、リスクオフムードにつながることはなく、午前中はNYダウ、S&P500、ナスダック指数がそろって上昇する堅調な展開でした。
ところが、アップルなどのハイテク株が下げに転じて流れが変わりました。目立った悪材料が出たわけではなく、株価の上昇が続いて割高感が意識されたようです。
アップルは-3.9%、フェイスブックやアルファベットも3%を超える下落になり、指数を牽引していたハイテク株が全般に売られる展開でした。
ハイテク株が一斉に売られたのは、株高の流れが変わったような印象を受けます。しかしながら、来週は13日~14日の日程でFOMCが開催されることを考えると、イベント前の週末で高い銘柄に利益確定売りが集中したのではないかと思われます。
しかしながら、円安が進まず、週末の海外市場を織り込んだシカゴ日経先物は、-35円の19915円で終わりましたから、週明けはやや売り優勢になりそうです。
米国市場は、エネルギーや金融の上昇、ハイテクの下落でしたので、米国の物色の流れを引き継ぐのではないかと思われます。
下がって始まったあとは、押し目買いで下げ渋り、底堅い展開になる想定です。