◆騰落レシオの過熱感は解消している
8日の日経平均は、前場はしっかりだったものの、後場にかけて日銀の出口戦略の報道をきっかけに円高、株安の流れになりました。
日銀の出口戦略については、時期尚早から対話重視に変更と大手情報機関が報道し、長期金利の上昇で円高、銀行、保険買い、不動産売り、円高で自動車株売りの流れになりました。
ただし、ドル円は株式市場が終わってから円高に進んだ分を急速に戻していますから、あとは今晩のイベントを消化してどうなるかといったところでしょう。
明日はイベントの結果次第で波乱の可能性もありますが、イベント通過のアク抜け感の方が強くなる想定です。
日経平均は2万円台奪回から調整していますし、ドル円も1ドル=109円割れ目前まで円高が進みましたから、イベントを警戒した調整が進んでいると考えられるためです。
日経平均は5日線を連日で割り込んでいますが、25日線がサポートしやすい形状ですし、過熱感が指摘されていた騰落レシオも109%程度まで低下しています。
明日はSQ明けも重なるので調整一巡から反発となり、いったんは2万円台を回復する見通しです。