6月相場は高値に警戒
一年の半分が終わったことになりますが、あっという間ですね。
今年前半を振り返ると、年初からボックス相場が続い高と思えば、北朝鮮情勢などの地政学リスクから急落、その後は現在まで大きく上昇、といった具合に、アップダウンが大きくなかなか難しく感じる相場だったのではないでしょうか。
6月に入ってからまだ2営業日ですが、日経平均は大きく上昇し、ついに20000円の大台を突破してきました。
いよいよ、この20000円を抜けてきたことで相場はさらなる上昇相場へ発展し、21000円、22000円が見えてくる、という上昇ムードが広がってきています。
さて、今後の日経平均はどのように動いていくのでしょうか?
高値を抜けて日経平均の動きはとても強く見えるかもしれませんが、大きな流れをみると、日経平均は3/17から6/2までが中期的な上昇期間にありました。
この間に急落もありましたが、基本的には上昇期間のなかにあるため、押したところは上がりやすかったため、急落したとしても戻りやすい流れの中にあるので、下げたところは買いと見ていましたが、ほぼその通りになったと思います。
この中期的な流れが6/4から8月半ばくらいにかけて下降期間に転換します。
今の直近の強い動きを見ていると、ピンとこないかもしれませんが、ここから2ヶ月半の相場の流れは確実に下降期間に転換したのでこれまで大きく下げたところは買いだったのが、大きく上がったところは売りという逆の流れになりますので、見方を180°変える必要があります。
短期的な流れでも、天井を示す抵抗ラインが20200円のため、ほぼ天井に達したという状態なので、ここから上値を取りに行くことはかなり難しくなってきます。
ただ、短期的にみると6/20前後までは20200円に変化日があるため、最大でここまでは現状維持はできるかもしれませんが、そこを過ぎると短期でも下降期間に入るため、急速な下げとなるかもしれません。
日経平均が20000円を越えて相場が盛り上がっている中で、ネガティブな見方に見えるかもしれませんが、純粋にチャートが示している流れは変化しており、現状はピークに近い高値圏に来ているので、こういう時こそ利益確定をして次の相場に向けてポジションを変えていくタイミングではないかと思います。
相場の格言にありますが、
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
という言葉が直近の動きをよく示しているのではないでしょうか。