コミー前FBI長官議会証言内容に要注目
1) ECB理事会:QE縮小の時期についての変更があるか否か。
2) 英総選挙:メイ首相率いる保守党が過半数議席を維持できるのか否か。
3) 米下院監視委員会が課すロシアゲート関連資料の提出期限:“コミーメモ”等のロシアゲート関連資料の存在が確認できるのか否か。
4) 米上院情報特別委員会によるコミー前FBI長官議会証言:トランプ大統領による政治的圧力や司法妨害があったのか否か。
特に、4)のコミー前FBI長官による上院での議会証言(日本時間8日23時頃~)では、今後のトランプ政権を揺るがしかねない“爆弾証言”が出る可能性もあり、証拠資料とともに今後の趨勢が決まると言っても過言ではないでしょう。
そんな中、ファンダメンタルズ材料はさておき、以下ではテクニカル分析を中心に米ドル/円の動きを見ていきたいと思います。右上の米ドル/円・日足・一目均衡表+DMIをご覧ください。
上記チャートの各メルクマールを確認すると、
1) ローソク足が先行スパン(いわゆる“雲”)の中に入り込んでいること
2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う形状となっていること
そして、
3) DMIで、-DI>+DIとなっており、またADXが右肩下がりとなっている(上図青丸印)
以上のことから、日足チャートレベルでのトレンド判断は、上方硬直性のレンジ相場が継続することが想定できます。
上記チャートにおけるテクニカル指標から勘案する戦略コアレンジは、先行1スパン(=“雲”の下辺)から基準線のゾーン(上図青括弧印)である110.00-112.30円。
ファンダメンタルズ材料でのサプライズ要因があればその限りではないものの、これからの時間帯において、DMIの形状に大きな変化がない場合は、今後1-2週間スパンにおける米ドル/円の“主戦場”は上図チャートの黄色枠ゾーン(≒110.00-112.30円)になると考えていいのかもしれません。