◆25日線を割れずに2万円台に乗せられるのか?
31日(水)の日経平均は、米国株安や円の高止まりで小幅安の展開でした。今日で4日続落になりましたが、19600円台のもみ合いですから、続落中というよりは上がらないと表現した方がよいかもしれません。
明日も日経平均の騰落を決めるのは、為替次第になりそうです。ただし、為替は週末の雇用統計待ちで動きそうにありませんし、短期的には円高に進みそうなチャート形状なので、19600円台のもみ合い継続の想定です。
一方、日経平均は右肩上がりの25日線がサポートしていますから、25日線の下支えが注目されやすい状況です。
今日は25日線スレスレなので、明日に続落すると割り込んでしまいます。そうなると、25日線を割れで調整入りが指摘されそうです。
しかしながら、25日線を割れたからといって、大きく調整するとは考えにくいと思われます。なぜかといえば、日経平均は上昇トレンドでも下降トレンドでもなく、横ばいを想定しているからです。
現在の25日線を延長すると、あと2週程度で2万円に届く角度になっています。いいかえると、25日線が株価をサポートする意味は、6月中旬に2万円台を達成するシナリオが前提といえます。
日経平均の上値が重いのは円高の影響、下がらないのはPERの割安感と考えられるので、円安が進めば大台達成の可能性はあるかもしれませんが、今のところは難しい印象です。
ただ、25日線を割り込んでもPERが支えになるのは変わりませんから、下降トレンドではなく横ばいという結論に至ります。
今年の年初から3月にかけて25日線をはさんで一進一退の横ばいになったように、25日線を割れたからといって、それほど悲観的になる必要はないのではないかと考えています。
強気相場(上昇トレンド)でも、弱気相場(下降トレンド)でもなく、中立の横ばい相場入り(レンジ)と受け止めればよいのだと思われます。